映画『真実』メインビジュアル

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 是枝裕和監督の最新作『真実』(10月11日公開)より、特報が解禁された。カトリーヌ・ドヌーヴ演じる主人公の国民的大女優が著した自伝本の内容をめぐり、娘との言い争いが始まり、やがて母と娘の<嘘>と<真実>があらわになっていく様子が映し出されている。

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 本作は、母と娘の間に隠された、ある「真実」をめぐって物語が展開していく、是枝監督の構想8年にして初の国際共同製作作品。キャストには、『シェルブールの雨傘』(1963)のドヌーヴをはじめ、『ポンヌフの恋人』(1991)のジュリエット・ビノシュ、アカデミー賞助演男優賞にもノミネートされた『6才のボクが、大人になるまで。』(2014)のイーサン・ホークなど、世界のトップ俳優陣を迎えている。8月28日から開催される第76回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門オープニング作品に日本人監督作品として初めて選ばれている。

 特報は、晩秋のパリ、大女優ファビエンヌ(ドヌーヴ)が暮らす、美しい緑が広がる大きな家の庭でのシーンから始まる。大きな荷物を抱えて歩くファビエンヌの娘(ビノシュ)とその夫(ホーク)。そして彼らに挟まれて「おばあちゃんのお家って…お城みたい」と子どもらしくつぶやくのは、本作のために是枝監督がフランスで見いだしたクレマンティーヌ・グルニエちゃん演じる孫娘。一見、どこにでもいる幸せそうな若い家族。彼らはファビエンヌの自伝本『真実』の出版祝いのため集まってきた。ファビエンヌも久々の娘家族との再会を喜ぶ様子を見せる。

 だが、『真実』の内容をめぐり物語は一転、母と娘の<嘘>と<真実>が徐々に明らかになっていく。娘に過去の家族との記憶を問い詰められても、その問いをかわすように「あれは事故よ」と語る母に対し、「ママを許さない絶対に」と冷たく言い放つ娘。自伝本につづられなかった<ある秘密>が、母と娘の心の影を次第にあらわにしていく。

 最後に映し出されるのは「ママ、あなたの人生 嘘だらけね」という本作のキャッチコピー。国民的大女優としての貫禄もありながら、どこか少女のようなキュートさやユーモアも感じさせ、なおかつ一人の女性として見せる孤独な表情は、まるでドヌーヴの人生そのものを映し出しているかのようにも見える。

 映画『真実』は10月11日より全国公開。