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★ヤクザのシノギにならない大麻

 さて、そんな日本における違法ドラッグのまとめ役は、言うまでもなくヤクザだが、意外にも大麻そのものをシノギにしている組織は少ないという。

 事情を語ってくれたのは、現役ヤクザ組員の井上陽蔵(仮名・36歳)さんだ。

「場所を取る、手間がかかる、きつい臭いがする、利益が小さいわりにリスクは大きい。もともと大麻は違法ビジネスとしておいしいものではなく、長年、ヤクザ業界では『シノギにならない』と言われてきたんです。ただ、これだけ爆発的に需要が増えれば話は別。慌てて農業(大麻栽培)に乗り出す組員も増えてきましたが、それでも個人レベル。覚醒剤のように、組織ぐるみで手がけているところは少ないんです」

 さらに掘り下げれば、そもそも親分衆の世代には大麻自体を嫌悪する風潮があるという。

 というのも大麻を吸う組員は、その効能により「事務所当番中もボーッとしていて、ってもヘラヘラする」「メシばかりガツガツ食いやがるくせに、喧嘩もできない」と非難轟々で、「これほどヤクザに合わないドラッグはない」と断言する親分も多いのだ。

「おまけに近年では、使用者責任(子分の罪状を親分にも問える法律)が認定された影響もあって、『ハッパ(大麻)なんて扱ってんじゃねぇぞ』と、わざわざいさめる親分が増えました。覚醒剤については『使用は厳禁だがシノギ(として扱うのは)はOK』とする組織が多い中、大麻の場合は『使用もシノギもNG』です。まさに目の前の金脈をみすみす逃している状態ですよ」

 ヤクザ業界も、大麻のカルチャーギャップに悩んでいるようだ。