ロッテ・南 昌輝【写真:荒川祐史】

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15日の日本ハム戦で2018年7月20日以来となる1軍マウンドに立つ

■ロッテ 6-0 日本ハム(15日・東京ドーム)

 昨年8月に黄色靭帯骨化症の手術を受けたロッテ・南昌輝投手が、15日に東京ドームで行われた日本ハム戦で復活登板を果たした。6点リードの9回、2018年7月20日以来となる1軍のマウンドへ上がると、1イニングを無失点に封じる好リリーフを見せた。

 この日、8月の登板6試合で9失点を喫していた唐川に代わって1軍に昇格。2軍では25試合に登板し、23回2/3で2勝3敗7ホールド、防御率2.66の成績を残してきた。試合前には「嬉しい気持ちと不安があった。いつでも、どんな展開でもいけるように」と語っていたが、1軍登録されたその日に、早速、復帰登板の機会は訪れた。

「感傷に浸る余裕はなかった」。6点リードの9回、ブルペンからベンチを抜けてマウンドへ上がった。「(マウンドに)上がった時の声援が、すごい響きました」。左翼席を黒く埋め尽くしたロッテファンの後押しに感謝しながら、日本ハム打線と対峙した。先頭の近藤に四球を与えたものの、続く清宮を内角をえぐる146キロの直球で見逃し三振。渡邉を137キロのフォークで三ゴロ、田中賢を144キロの直球で二ゴロに打ち取り、完封リレーの最後を締めた。

「球速はそんなに変わっていないが、今までのボールを求めても仕方ないので、また1から作っていきたい」と、自身の投球を振り返った南。1軍復帰という一つの目標は達成したが、「戻ってくるだけで終わるのではなく、チームのために貢献することが最終目標なので、結果を出してつなげていきたい」と今後、戦力としてチームに貢献することを誓っていた。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)