先週末に行われた今季最初の公式戦、ドイツ杯初戦ハレシャー戦では、VfLヴォルフスブルクへと加入した新戦力のうち、ジョアン・ビクターのみが先発出場。そこで前半終了間際の同点弾を含む、2アシストを決める活躍をみせた。今季より就任したグラスなー監督と共にLASKから加入した右サイドバックは、すでに新指揮官のサッカーを一足早く精通している立場にもあり、逆に「監督は僕のスピードの活かし方を知ってくれている」と同選手はコメント。

 俊敏性に長けたアシストマンというだけでなく、自らもシュートを模索していく。「スペースに入っていくようにする。それには僕のスピードをうまく活かせる」と語るビクターの真骨頂といったところだが、「僕は身長が175cmで、特にがっしりとした体格ではない」と述べているように、フィジカルなブンデスリーガのスタイルにこれからどう対応していくかということもポイントとなるだろう。

シュラーガーとムバブがベンチ


 逆にそのハレシャー戦では、今夏に獲得したケヴィン・ムバブ、そしてザヴェル・シュラーガーもベンチに座る姿が見受けられた。特にシュラーガーについては中盤の主力としての活躍が見込まれているところだが、あえてゲルハルトを起用した理由について指揮官は精力的なプレースタイルと共に、今回は相手のロングボールが多用されることを考え「ヤニックは空中戦でかなり勝利し、うまく機能していた」と評価。

 さらにテストマッチでも得点を決め、この試合でも1得点をあげるなど、ゲルハルトはアピールをみせているところだ。そしてこれからは開幕戦となる昇格組1.FCケルンに向けたベストメンバーを模索していくことになるが、グラスナー監督は改めて、チーム全体の力が求められることを強調している。