「ホンダジェット」シリーズの2019年上半期の引き渡し数が17機で、2017年と2018年に続き、小型ジェット機のカテゴリーで世界1位に。独自のエンジン配置の新型「エリート」の型式証明も中国で取得、同型の新格納庫も建設中です。

世界65か国で130機以上が運用

 ホンダのアメリカ航空機事業子会社ホンダエアクラフトカンパニーは2019年8月9日(金、現地時間)、小型ビジネスジェット「ホンダジェット」シリーズの2019年上半期(1月〜6月)のデリバリー(引き渡し)数が、小型ジェット機のカテゴリーで世界1位(GAMA調べ)を達成したと発表しました。


シリーズ新型「ホンダジェット エリート」の日本向け1号機(2018年12月、伊藤真悟撮影)。

 2019年上半期のデリバリー数は17機。2017年と2018年に続き、2019年上半期も1位です。ホンダジェットは現在、日本、北米、ヨーロッパ、中南米、東南アジア、中国、インド、中東で販売されており、世界65か国で130機以上が運用されています。

 ホンダエアクラフトカンパニーは2019年上半期、新型「ホンダジェット エリート」の主翼の組み立てと各種スペアパーツなどを格納する新たな格納庫の建設を、同社の本社内で開始。また8月5日(月)には、中国で「ホンダジェット エリート」の型式証明を取得しました。

「ホンダジェット エリート」は最大7人乗りの小型ビジネスジェット機です。主翼の上にエンジンをつけた独自の配置のほか、低ノイズのエンジン構造、最新の電子機器や安全性制御技術などを採用。機体価格は約5億6000万円です。