旨味の詰まった肉汁で口中を満たす幸せ!美女が神楽坂の新トラットリアにハマった理由
赤身肉ブームが起こってはや数年。
ヘルシーな赤身は「美味しいものを食べたいけど太りたくない!」という女性の支持を集め、いまでは肉女子会も珍しくない。
それは、お肉を売りとするビストロやトラットリアが増えてこその現象だろう。
そこで今回は、肉食女子たちのひと晩をご紹介。
この物語の主人公:西野あおいさん(32歳)。製薬会社勤務。好きな食べものはステーキ、トリッパの煮込み、ハムなど洋食の肉料理。いつか「イタリア・スペイン肉食べ歩きの旅」に出るのが夢。その他趣味はベランダ菜園。彼氏なし
「お肉行こう」が当たり前に
なんてことない平日の夕方。
友人カナから誘いのLINEが入った。
彼女とは学生時代からの知り合いだけどふたりで食事に行くようになったのはここ3年ほど。
お互い食いしん坊という共通点があって、なかでも大のお肉好き。
昔はみんなでカフェに集まって、恋愛の近況報告という女子会だったけど、30歳を過ぎてそれも変わってきた。
好きなものを食べながら、ゆるくお喋り。
そのモードに合うのがカナで、お肉が食べたいとき、つまりは定期的に誘い合っている。
彼女の影響で最近はもっぱら赤身。
赤身なら毎日でも食べたいくらいだ。
カナは「食べると痩せる!」とまで言い、それがスタイル抜群だから説得力がある。
確かに私も赤身を頻繁に食べるようになってから身体がすっきりしてきて、お肌の調子もいい。
それも、美味しい赤身の方が効果があるような気がする。
もはやふたりの“食べるサプリ”となった赤身の会が今夜も始まる。
女ふたりだからお洒落感もあって落ち着けるお店が理想的だ。
そんな条件に合う気になる新店が神楽坂にできたので、現地で落ち合った。
5月に誕生した『マスティカーレ ベーネ 神楽坂』は、二階建ての一軒家からなる肉イタリアン。入口には迫力の肉セラー
店内はアートが壁に描かれたユニークな空間。木を多用した内装は温かみもあり、ゆったり過ごす女子会に最適
いま話題の、あの『サカエヤ』のお肉が登場!
ステーキの前後には肉イタリアンらしいメニューも欠かせない。鶏レバーのムースや豚のパテ、ピカンテでマリネした鶏ハムなどが入った「肉の前菜盛り合わせ(Sサイズ)」は¥1,296(1人前)で6種の前菜入り
滋賀の精肉店『サカエヤ』の店主・新保吉伸氏が手掛けた肉を4〜6種類常備。一階席ではワゴンにて本日の肉を全種類プレゼンテーションし、二階席では自分たちが食べる肉を塊で見せてくれる。この時間も絶好の撮影タイムだ
ヘルシーだけど元気になれる、
赤身のお肉は毎日食べたい
ステーキが手の届く贅沢になった時代、選択肢がたくさんあるからこそ本当に美味しいお肉を食べたい。
ここ『マスティカーレ ベーネ 神楽坂』では話題の精肉店から仕入れた厳選のお肉を取り扱っているそうで、そこに惹かれて来てみたのだけど、前菜の自家製シャルキュトリを食べたら店自体のレベルが高いとすぐに判明。
“肉の前菜は肉”である私たちにとって、ハムやパテはステーキへの期待を存分に高めてくれる味わいだった。
それに、焼く前のお肉を大迫力の塊で事前に見せてもらっているから、もうステーキ登場の瞬間が待ちきれない!
ふたりが食べたのは近江牛のソトヒラ(外腿)。ソトヒラは一番動く部位であり、より赤身が締まっているのが特徴。実は経産牛で、そのためサシが少なく噛んだときにミルキーな香りが出てくることがある。100g ¥3,132
そして30分後、大きな木のお皿にのって焼きあがったお肉がやってきた。
「きゃ〜!」と思わず肉に黄色い歓声。
断面はレア感を感じるきれいな赤で、炭火焼きならではの芳しい香りが漂う。
「ちょっ、まずは写真ね」と撮影タイムだけど、そこは肉好きふたり。
だらだら撮らずに一刻も早く食べたい気持ちは同じだ。
すぐに一切れ口へ運ぶ。
ついに噛んだ瞬間、欲求が満たされた。
肉を噛む喜び、ここにあり。
口の中が上質な赤身の肉汁に溢れ、思わずカナとアイコンタクト。
日常にこういう瞬間があるから仕事も頑張れる。
〆だって抜かりなく!お肉ゴロゴロのボロネーゼ
日常が楽しいから、
どんなに忙しくても元気でいられる
私たちは赤身400gをペロリと完食。
「ちょっと足りなかったね(笑)」と言い合うほど食後感が軽くて、それでいて奥深い旨みがあって、数日後、きっとリピートするだろう。
安くはないけれど高級店でもないから、普段使いできるのが嬉しい。
それに、塊肉をさくっと自分のお金で食べることに、大人になったなと感じたりもする。
噛めば噛むほどに味わいが出るお肉には、やっぱり赤ワインがよく合う。グラスワインは赤白合わせて常時6種類を用意。楽しいひとときについつい杯が進む。グラスワイン¥864〜
「粗挽き肉のボロネーゼ」¥1,404。肉のソースと赤ワインをベースに、様々な牛ステーキの端肉が入って旨みも満点。挽き肉の域を超えた大きさに手切りされた肉がごろごろ。自家製の手打ちパスタを使用
赤身の美味しさにワインも進み、食前より元気になっている私たちは〆にボロネーゼをオーダー。
すると登場したそれは肉屋のパスタらしい、ごろっとしたお肉がたくさん入ったひと皿で、肉のメインディッシュに張る満足度。
ステーキの端肉の熟成肉も混ざりコク深く、もちろん、赤ワインとの相性も抜群。
「この流れ最高だったね」
肉イタリアンこその展開に大満足した。
「今度はデートで来たいな」とカナ。
「えっ! もしかして例の彼と……」
続きはデザートのティラミスを食べながら。
そんな日常の時間こそ、いまの私にとっての幸せ。
欲しいのは、美味しいお肉と友人との楽しいお喋り。
身体と心のご褒美になる肉女子会は、これからもやめられない。
■店舗概要
店名:マスティカーレ ベーネ 神楽坂
住所:新宿区北町21-1
TEL:03-3269-3900
営業時間:ランチ 11:30〜(L.O.14:30)
ディナー 18:00〜(L.O.21:30)
定休日:無休
席数:62席
■衣装
【西野さん】ブラウス¥19,000、パンツ¥19,000〈ともにアンタイトル/アンタイトル TEL:03-6851-4604〉、バッグ¥21,800〈ヤーキ/ショールーム セッション TEL:03-5464-9975〉、シューズ¥48,000〈ペリーコ/アマン TEL:03-6418-5889〉、ネックレス¥30,000、ピアス¥60,000〈ともにココシュニック TEL:03-5413-5140〉
【カナさん】ニット¥5,996〈ファビア/オットージャパン TEL:0120-703-816〉、スカート¥39,500、バッグ¥15,000〈ともにアンタイトル TEL:03-6851-4604〉、シューズ¥48,000〈ペリーコ/アマン TEL:03-6418-5889〉