酒井高徳がハンブルガーSVを後にし、母国日本へと帰国することとなった。かつてハンブルクで主将も務めていたDFは、これから元ドイツ代表ルーカス・ポドルスキと同僚に、そしてかつてハンブルクで指揮官を務めたトルステン・フィンク氏の下でプレーすることになる。契約は2020年まで残されており、その違約金はおよそ40万ユーロ。

 2015年にVfBシュトゥットガルトよりハンブルガーSVへと加入した同選手は、これまでの4年間でブンデス1・2部通算114試合(1得点4アシスト)に出場。キャリア全体ではブンデス1部170試合に(2得点)、ブンデス2部では31試合に出場していた。

 元日本代表は主に右サイドバックとしてプレーしていたが、日本人の父とドイツ人の母をもつオールラウンダーは、左サイドバックやボランチとしてもプレーしている。そしてこれからはルーカス・ポドルスキ、アンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャら、Jリーグでは大物獲得で知られるヴィッセル神戸にてプレー。

 ハンブルクでマネージャーを務める、ヨナス・ボルト氏は「高徳は模範的に行動し、一貫してプロであり、ハンブルクガーSVだった」とクラブ公式ページにてコメント。「彼の移籍希望を受け入れると同時に、4年間に渡るクラブへの尽力への感謝の気持ちも伝えたい。ハンブルガーSVは、いつでもゴウを歓迎するし、これからのサッカーとしてのキャリア、そしてプライベートにおいても多幸を祈っている」と言葉を続けた。

 だがこれはあまりにも寂しすぎる別れでもある。昨シーズンの最終節の時点ですでに1つの決断を心の中で下していた。デュイスブルク戦にて途中から投入された際に、勝利していたにも関わらずハンブルクのファンたちからは、同選手へのブーイングが浴びせられていたのだ。守備のオールラウンダーはスケープゴート扱いをされたと感じ、「あのブーイングにはとても傷つきました。決して理解できるものではありません」とコメント。

  一方で、今季より新たに就任したディーター・ヘッキング監督は、初日からその心の傷を感じ取っており、「非常に早い段階で、もうハンブルクではやっていくことはできないというシグナルを受けた」と説明。「短い間だったが、非常にプロフェッショナルで、オープンに取り組んできた。ゴウのことは残念でならない、私は彼をまた立ち直らせることができる、そう信じているのだが」との想いを吐露していた。