のんは戻ってくるのか

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 NHKがついに先陣を切ったのか。10日にNHK総合で放送された『#あちこちのすずさん』に女優、のん(26)が出演したのだ。事務所の移籍トラブル以降、地上波から姿を消したのんだが、どうやら風向きが変わったようだ。

 布石はあった。今月3日、NHK総合で、のんが主演声優を務めた映画『この世界の片隅に』(2016年)が放送されたのだ。同作が地上波で放送されたのは、この日が初めてだった。

 ネット上では、のんの声が地上波で流れたことに歓喜の書き込みが相次いだ。「もちろん、のんはCMには多く出演しているので民放でも流れていますが、それはスポンサーあってのこと。番組としての出演はほぼゼロです」と民放関係者。

 『#あちこちのすずさん』は、映画の世界観をもとに、“#あちこちのすずさん”のハッシュタグで寄せられた市井の人たちの実際にあった戦争体験を紹介するというもの。その中で、わずかな時間ではあったが、番組冒頭にのんの姿が映ったのだ。

 NHKが、のんを登場させることになった背景を探る。

 「大きな転換は、ジャニーズ事務所が公正取引委員会から注意を受けたことです。事務所を退社したタレントのテレビ出演を妨害したと疑われるような行為に対して口頭で注意を受けたのです。これをスクープしたのがNHKでした。NHKは以前から公取委の動きに対しては熱心に報じていました」と週刊誌記者。

 ジャニーズをめぐる公取委報道があった際、のんのマネジメントを手がける会社が、事務所を退社してからの3年間、さまざまな出演オファーが取りやめになってきたと明かした。現場が企画を出しても上層部でつぶされると訴えた。

 「のんの出演は、これで流れが変わるかもしれないと思われた矢先の動きです。公取委の動きをニュースとして報じた以上、NHKとしては業界によくある“忖度”はできなくなった。のんのおかげで、視聴率にかげりのあった連続テレビ小説が再び人気を盛り返すことになったのですから、NHKは大きな恩恵を受けています。NHKがのんを“解禁”したことで、民放も後に続く可能性がでています。今回の出演はそうした意味合いが含まれています」と週刊誌記者は指摘する。

 これまでも、のんの出世作であるNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のスタッフが大挙して参加している大河ドラマ『いだてん』や、100作目という記念作とあって歴代ヒロインが多数出演している朝ドラ『なつぞら』への出演が取り沙汰される、のん。

 新たな動きが期待される。