ベネチア映画祭ベニス・デイズ部門に出品決定 (C)2019「ある船頭の話」製作委員会

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 オダギリジョーの長編映画初監督作品で、8月28日(現地時間)に開幕する第76回ベネチア国際映画祭のベニス・デイズ部門に出品される「ある船頭の話」予告編が公開された。

 近代化以前と思しき山村の川で渡し舟を漕ぐ船頭を通し、“人間の根源”を描く作品。柄本明が主人公の船頭トイチ役を演じる。予告編では、「ブエノスアイレス」「恋する惑星」などで知られるクリストファー・ドイルが映す美しい日本の原風景の中、トイチとその客人たちが、橋の建設と突然現れた少女によって、少しずつ変わっていく様子が切り取られている。橋の完成が近づき、“役に立たないものはみんな無くなっていく”という会話、渡し舟を漕ぐようにゆったりと流れていく時間が流れる中、“一家皆殺し”という穏やかではない話題が挿入され、静かな村と時代に取り残された船頭・トイチに、何かが起こることを予感させる映像に仕上がっている。

 橋の建設が進むある山村。川岸の小屋に暮らし、村と町を繋ぐため船頭を続けるトイチは、村人の源三が遊びにやってくる時以外は黙々と渡し舟を漕ぐ毎日を送っていた。そんないつもと変わらない日常を送るトイチの前に、ある1人の少女が現れたことをきっかけに、トイチの人生は大きく変わっていく。

 トイチの前に現れる謎めいた少女役に新人の川島鈴遥。そしてトイチを慕い、多くの時間を共に過ごす村人・源三役に・村上虹郎。このほか、伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優、笹野高史、草笛光子、細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功らが共演。黒澤明監督の「乱」でオスカーに輝いたワダエミが衣装デザインを担当。音楽を映画音楽初挑戦となるアルメニア出身のジャズピアニスト、ティグラン・ハマシアンが手がける。

 「ある船頭の話」は、9月13日から新宿武蔵野館ほか全国公開。