リロイ・サネの十字靭帯が明らかとなり、イヴァン・ペリシッチをインテルからレンタルで獲得したバイエルン・ミュンヘン。だがこのあとで、大型補強が実現するかもしれない。現在はバルセロナのフィリペ・コウチーニョの名前が浮上しているところだ。

 しかしながら昨夏に1億4500万ユーロでリヴァプールより移籍した同選手については、ムンド・デポルティーボが伝えkickerでも確認したところによれば、アビダルSDはスタッフと共にパリへと向かっており、ネイマール復帰に向けて取り組んでいるという。そのディールの中にコウチーニョの名前も含まれているところであり、さらにアルトゥーロ・ビダルや、ネルソン・セメドもkickerの情報ではあがっているようだ。

 パリ・サンジェルマンではネイマール放出の代わりとして、少なくとも2選手を獲得したいと考えているところであり、そのうちの一人は確実にコウチーニョとみられている。バルセロナではあまり期待に応えることができておらず移籍候補となっており、kickerが得た情報によれば、あと数日中にも結論が出される見通し。

 仮にネイマールとのトレードが実現となれば、必然的にバイエルンは争奪戦から退散することになり、ただ逆にいえば成立ならなかった場合は大きなチャンスが巡ってくることに。コウチーニョの親族関係によれば、同選手自身はパリ・サンジェルマンかバイエルン・ミュンヘンを考えているという。仮に獲得となれば相当の移籍金を用意するか、ひとまずはレンタルでの加入の可能性もあるだろう。

 もう一人の候補としては、同じくバルセロナのウスマン・デンベレについても検討がなされたようだが、しかし22歳の元ドルトムンターの売却へバルセロナが応じるかは不透明となっており、この夏の準備期間では同国出身のグリーズマンと共に活躍をみせているところだ。ただいずれにせよバイエルン側としては、何よりパリの動向を注視し、カール=ハインツ・ルメニゲ代表が米国ツアーで語った「ドミノ効果」の発生を期待することになる。

 またバイエルンではガレス・ベイルやパウロ・ディバラなどの名前も浮上しているところではあるのだが、特にディバラについてはかつて、ルメニゲ代表が2年前に「現時点で何人か、卓越した選手が市場にいる。仮にディバラのような選手がいれば、ぜひバイエルンに迎え入れたいところだね」と、あえて名指しして語っていた。