すでに月曜日には、母国日本へと飛び立っている酒井高徳。もはや移籍成立は時間の問題ともいえるだろう。その新天地はヴィッセル神戸、元ドイツ代表ルーカス・ポドルスキも在籍するクラブだ。

 あまりに寂しすぎる別れだ。ハンブルクでは主将も務めた元日本代表だったが、昨シーズンの最終節の時点ですでに1つの決断を心の中で下していた。デュイスブルク戦にて途中から投入された際に、勝利していたにも関わらずハンブルクのファンたちからは、同選手へのブーイングが浴びせられていたのだ。守備のオールラウンダーはスケープゴート扱いをされたと感じ、「あのブーイングにはとても傷つきました。決して理解できるものではありません」とコメント。

 一方で、今季より新たに就任したディーター・ヘッキング監督は、初日からその心の傷を感じ取っており、「非常に早い段階で、もうハンブルクではやっていくことはできないというシグナルを受けた」と説明。「短い間だったが、非常にプロフェッショナルで、オープンに取り組んできた。ゴウのことは残念でならない、私は彼をまた立ち直らせることができる、そう信じているのだが」との想いを吐露した。