台風への備え

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 台風10号は勢力を強め、14〜15日にかけて、九州や四国に接近、上陸し、西日本を縦断する見込みだ。

 超大型で動きが遅く、大雨や暴風の影響が長時間、広範囲に及ぶという。気象情報や避難に関する情報に注意するとともに、事前の備えも必要だ。

 日本気象協会などによると、台風が接近する前に、浸水や土砂崩れなど発生する恐れのある災害の種類や、避難場所などをハザードマップで確認しておくことが大切だという。自宅では、食料や非常持ち出し袋を用意するとともに、断水に備えて風呂に水を張っておくとよい。停電の可能性もあるので、携帯電話やパソコンは充電しておく。

 また、庭やベランダなどの植木鉢や物干しざおは、暴風で飛ばされないように室内に取り込み、窓ガラスは必要に応じてテープなどで補強、雨戸やカーテンは閉めておく。浸水の危険性があれば、家財や家電製品を2階などに移しておく。

 早めの避難も重要だ。自治体などが出す避難に関する情報に注意する必要がある。

 「避難準備・高齢者等避難開始」は、避難に時間がかかる高齢者や、障害者らとその支援者の避難の目安だ。また、「避難勧告」や「避難指示(緊急)」が発令されたら災害が発生するおそれが極めて高い。速やかな避難が必要だ。

 さらに避難情報が出ていなくても危険を感じれば自主的に逃げるなど、状況に応じた対応をすることが、命を守ることにつながる。

 例えば、山の斜面に亀裂が入っていたり、近くに落石があったりしたら土砂崩れの前兆かもしれない。早く避難することも必要だ。また、避難は決められた避難所に移るのが基本だが、大雨や強風で移動が危険な場合もある。無理に避難所に向かわず、浸水被害が及びにくい建物の上層階に移ったり、山や崖と反対側にあり土砂崩れの影響を受けにくい部屋に移動したりするとよいという。

 日本気象協会の徳田留美気象予報士は「台風10号は長時間の雨や広範囲での強風、それに、高波や高潮も予想されている。外出や外での作業は控え、避難情報に耳を傾けてほしい」と話している。(鈴木智之)