今季初の公式戦となったドイツ杯初戦では、まさかの敗退を喫してしまったFCアウグスブルク。週末に迫ったブンデスリーガ開幕戦では、王座奪還を高らかに宣言する強豪ボルシア・ドルトムントとのアウェイ戦が控えているところだが、マルティン・シュミット監督は「課題は山積みだよ」とコメント。特にドイツ杯では攻守に渡って息が合っておらず、火曜日の練習再開日では狭いエリアでの守備、そしてカウンターなどの確認を念入りに行なっていた。

 ただそこには複数の復帰組の姿も。新戦力のルーベン・バルガスやノア・ジョエル・サレンレン・バゼーと共に、ヤン・モラヴェクやフィリップ・マックスらが汗を流していた。ただしマックスは引き続き、負傷していた足首に軽い問題を抱えており、練習を早めに切り上げている。そのためドルトムントとの開幕戦はまだ時期尚早ということになりそうだ。

 またふくらはぎに打撲を受けたアンドレ・ハーンも、早めに練習を切り上げているが、その一方でアルフレッド・フィンボガソンは最後まで、フォーメーションによる練習へと参加。長期離脱を経たアイスランド代表FWだが、開幕戦では再びオプションということになるだろう。また準備期間中での問題により、ドイツ杯ではベンチスタートとなったラニ・ケディラもフルメニューに参加。ドルトムントでは先発候補の一人であり、守備の安定化が期待される。十字靭帯断裂のラファエル・フラムベルガーも練習復帰しているところだが、まだこちらは時期尚早。

 ドルトムント戦に向けて、指揮官は「また選手層に厚みがでてきた。ドイツ杯ではほぼ総力戦というかんじになってしまったのでね」と述べ、「今回の試合はまた別次元の戦いだ」と強調。「今度は我々は下馬評で不利の立場にある。うまくポゼッションしていって、早めに仕掛けて、精力的にプレーしていかないと。違うところをみせないといけないんだ。」と意気込みをみせた。

ウドゥオカイは、アウグスブルクには高額

 アウグスブルクが守備陣に抱える問題は、ドイツ杯でも改めて露呈されることとなったが、その補強に向けて、VfLヴォルフスブルクのフェリックス・ウドゥオカイの名前が浮上しているところだ。しかしながらヴォルフスブルク側はレンタルではなく、あくまで売却のみを検討しており、移籍金額としては1600万ユーロを設置している模様。確かにヒンターエッガー移籍で資金は手にしているとはいえ、それでもアウグスブルクには高額すぎるものだろう。