ドイツ杯初戦ハンザ・ロストック戦では勝利をおさめるも、そこでもホルガー・バートシュトゥーバ、そしてオレル・マンガラが負傷を抱え、怪我人に対する不安がさらに拡大したブンデス2部VfBシュトゥットガルトだが、火曜日には守備のオールラウンダー、遠藤航を獲得したことを発表した。

 26才の日本代表は1年間の期限付きで、ベルギー1部シントトロイデンから加入。「今回の移籍については、長期に渡って取り組み続けてきた。我々は長期間にわたって、航の成長をチェックしていたんだよ。こういったポリバレントな選手というのは、どのクラブだって欲しいと思うものさ」と、スウェン・ミスリンタトSDは獲得した理由について説明。

 これからシュトゥットガルトでは背番号3を身につけることになる同選手は、センターバックや右サイドバック、さらにボランチでもプレー可能な右利きの選手であり、日本代表としては20試合に出場。昨夏にロシアで行われたワールドカップでも日本代表の一員として参加していた。

 遠藤は、新天地について「シュトゥットガルトは、長い伝統をもつクラブで、これまで何人かの日本人選手が所属してきたクラブでもあります。そういったことから、日本でも認知されているクラブの1つです」とコメント。

 なおシュトゥットガルトでは、マルチン・カミンスキがブンデス開幕戦で十字靭帯を断裂する大怪我を負っており、さらに同じくCBのバートシュトゥーバがドイツ杯で足首を負傷。加えてMFマンガラも負傷交代を余儀なくされていた。さらなる離脱の可能性を考えても、ティム・ヴァルター監督にとってはうってつけの補強だと言えるだろう。