大阪で開催された20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)で、韓国の文在寅大統領と握手する安倍晋三首相(2019年6月28日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】日韓両国の貿易戦争が激化する中、韓国の大手化粧品会社の会長が、日本を称賛する動画を従業員に見せたことで激しい非難を浴び、11日に辞意を表明した。

 世界中の化粧品ブランドの製品開発および生産を請け負う「韓国コルマー(Kolmar Korea)」の尹東漢(ユン・ドンハン、Yoon Dong-han)会長は、先週行われた月例の集会で約700人の従業員に対し、日本の輸出規制をめぐる文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領の対応を批判する内容のユーチューブ(YouTube)動画を放映した。

 この動画は、「文在寅の顔面を拳で殴りつけないだけでも、安倍晋三(Shinzo Abe)首相はものすごく偉い指導者だ」と主張。他にも、経済がまひした状況にあるベネズエラに言及し、「女性たちはたった7ドル(約750円)で売春をしている。韓国も近い将来、同じ道をたどるだろう」などと警告している。

 だが、この出来事に韓国国民の怒りが沸騰し、同社製品の不買運動を呼び掛ける声が高まった。

 尹会長は11日、「動画により物議を醸し、わが社の製品を信頼し愛用してくださった消費者と韓国国民の皆さんに謝罪を申し上げる」と述べた。「特に女性の方たちに心からおわびの言葉を申し上げたい」と付け加え、会長職から退くと表明した。

 問題の動画をめぐり、韓国コルマーは先週、従業員のトレーニング用に動画の一部だけを流したもので、「感情的にならずに正しい歴史認識を持とう」という趣旨だったと釈明していた。

【翻訳編集】AFPBB News