サラゴサの公式サイト&SNSは歓迎ムード一色。昇格請負人の香川は、シーズンを通してのハイパフォーマンスが待望される(写真はクラブ公式ツイッターより)。

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 日本代表MF香川真司の新天地が決まった。スペイン2部のサラゴサで、契約期間は2年。香川にとっては悲願のラ・リーガ初挑戦となる。
 
 電撃発表を受けて、スペイン全国紙『MARCA』が特集記事を掲載。「サラゴサはシンジ・カガワという大当たりを引き当てた」と題し、次のようにレポートしている。
 
「先週火曜日、サラゴサのビクトル・フェルナンデス監督は『移籍市場が閉まるまでにショッキングな報告ができるだろう』と話していた。その際はヒントさえ与えてくれなかったが、今回、それがカガワだったことが判明したのだ。アジアサッカー史上指折りの選手を獲得できたのだから、サラゴサにとってはまさに大当たり。ここ数年は目立った活躍が乏しいカガワだが、サラゴサを1部昇格に導く原動力となって、きっと疑いの目を向ける者たちを黙らせるだろう」
 
 さらに同紙はスペインでのプレーは香川にとって夢であったことを紹介し、「すでに欧州で確固たる地位を築いた選手で、サラゴサの攻撃に違いをもたらすのは間違いない」と太鼓判。「コペンハーゲンに移籍したペップ・ビールの後釜に据わるだろう。10番(トップ下)かウイングか。いずれにせよ、サラゴサ・ファンが待ち焦がれた昇格のキーマンであることに変わりはない」と論じている。

 
 昨シーズンのサラゴサは2部で15位。2012−13シーズン以来となる1部昇格を最大ターゲットに、新たなシーズンに臨む。スペイン2部にはこの夏、岡崎慎司がマラガに、柴崎岳がデポルティボ・ラ・コルーニャに入団を果たしており、日本代表戦士たちが昇格を懸けて鎬を削ることとなる。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部