7月25日、男子200m個人メドレーで優勝が決まり、ガッツポーズする瀬戸。3日後、400mでも金メダルに輝いた

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今年2月には自己ベストを17秒下回り無期限休養中の萩野だが、このままで終わらない

7月25日、男子200m個人メドレーで優勝が決まり、ガッツポーズする瀬戸。3日後、400mでも金メダルに輝いた

「2種目の個人メドレーで金メダルを獲得した瀬戸選手ですが、もっとも評価すべきは自己ベストを更新し銀メダルを獲った200mバタフライです。バタフライはメドレーで最初に泳ぐ型。ここを強化したからこそ、メドレーで序盤からリードを奪い、優勝できたのです」(元オリンピック競泳男子日本代表の林享(あきら)氏)

 7月に韓国・光州で行われた競泳の世界選手権。瀬戸大也(だいや)(25)が男子200m、400m個人メドレーで金メダルを獲得し、東京五輪の代表入りを決めた。

 東京五輪の代表枠は残り一つ――リオ五輪金メダリストで瀬戸の小学生時代からのライバル、萩野公介(24)には、もう後がなくなった。

 言わずと知れた競泳界のトップ選手である萩野だが、リオ五輪以降は思うような成果を出せていない。今年2月の『コナミオープン』男子400m個人メドレーの予選では、自己ベストから17秒以上遅れ、翌月には不調を理由に実質的な無期限休養を発表した(6月に復帰を宣言)。

 しかし、ここで終わる萩野ではない。

「萩野選手はパワータイプの瀬戸選手と異なり、テクニックを駆使しながら科学的に分析された泳法を取り入れるタイプ。リオ五輪後のスランプも原因を論理的に突き止め、うまく克服していることでしょう。一方で、瀬戸選手の今大会の内容は、実は完璧とは言えません。金メダルを獲得した400m個人メドレーでは、最後の自由形でバテてしまっていた。東京五輪で確実にメダルを獲るには、まだ課題が残っているのです」(前出・林氏)

 10年以上前から拮抗した戦いを繰り返してきた瀬戸と萩野。東京五輪でも、絶好調の瀬戸とスランプ明けの萩野が熱戦を繰り広げる可能性は十分にある。

萩野は8月2日開幕の『FINA競泳ワールドカップ2019東京』で復帰第1戦に臨んだ。東京五輪で瀬戸へ再逆転を果たすため、彼は早くも正念場を迎えているのだ。

’18年8月の『ジャカルタ・アジア大会』男子400m個人メドレーでは、瀬戸(左)が不調の萩野(右)を抑えて金メダルに輝いた

PHOTO:時事通信社