米スペースXは2019年8月6日、「ファルコン9」ロケットの打ち上げに成功しました。


今回ファルコン9がケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げたのは、イスラエル企業のSpacecomが運用する通信衛星「Amos-17」。同通信衛星はCバンド/Kuバンド/Kaバンドにより、アフリカとヨーロッパ、中東地域にて通信サービスを提供します。


そして今回利用されたファルコン9の第1段は、2018年7月と11月にすでに打ち上げられた再使用品。なお、人工衛星が重かったことから、地上やドローン船による着陸は実施されず、海上に落下しました。


一方で、人工衛星を保護していたペイロード・フェアリングは、巨大ネットとアームを装備した回収船「GO Ms. Tree」によって捕獲されています。これにより、6200万ドルとされるファルコン9の打ち上げ価格のうち6万ドルを占める、フェアリングの再使用が計画されているのです。


関連:フェアリング回収


 


Image: スペースX
■Twice-Flown SpaceX Rocket Launches Huge Communications Satellite
https://www.space.com/spacex-launches-amos17-communications-satellite.html
文/塚本直樹