蔡英文ツイッターより

 8月2日に放送された『ニュースウォッチ9』(NHK)で、有馬嘉男キャスターが、台湾の蔡英文総統と対談した。その映像に、日本で大流行中の「タピオカミルクティー」が映っていた。

 この対談は、有馬氏による台湾ルポの一環。毎週のように行われている香港デモに対し、同じように中国からの圧力にさらされてきた台湾が抱える危機感について現地取材したものだ。

 インタビュー自体は、厳かな雰囲気で進んでいった。

 有馬氏が「中国の習近平主席の圧力が強まっていくなかで、台湾はどうあるべきだと理想を描いてらっしゃるのか」と切り込むと、蔡総統は「地域の平和と安定はとても重要。互いに責任感を持って対応しなければならない。中国との関係における我々の原則は『挑発しない』『(緊張を)エスカレートさせない』。現状維持だ」と答えていた。

 そんなひりひりとした対談中、横に添えられていたグラスには、茶色い液体と小さな黒い粒々が。まぎれもなくタピオカミルクティーだ。両者の真剣な表情とタピオカミルクティーのミスマッチに、ネットはざわついた。

 ツイッターには、
「相手が会談中にタピオカもぐもぐしだしたらなんかテンパりそう」
「タピオカを噛みながら真剣な眼差しで会談しちゃうのですね…」「タピオカ多めで羨ましい」
「会談の内容は甘くなさそう」
 といった声があふれかえった。

 そんななか、蔡総統は8月3日に自身のツイッターで《有馬キャスターとのインタビューは台湾と香港の未来について真剣な議論でしたが、それでも台湾が世界に誇るタピオカミルクティーをお試しいただきたかったんです!》と熱い気持ちを語っていた。

 台湾発祥といわれるタピオカミルクティーによって、友好の意を表明したのだろう。

 こうなると、有馬キャスターの反応も気になるところ。肝心のタピオカの味はどうだったのだろうか。

 NHK広報に問い合わせてみると、「インタビューはこちらから申し入れて実現したものですが、総統のおもてなしの心が伝わるものでした」と控えめな返答があった。

 大流行中のタピオカミルクティーだが、その勢いは政治の場にも届いているようだ。