トニ・クロースがマンチェスター・ユナイテッドのユニフォームに身を包んでプレー?実際、2014年には、移籍成立までかなりのところまで迫っていたようだ。当時のデイヴィッド・モイーズ監督は、トニ・クロース獲得を切望しており、クロースとの意見交換のため自身の妻と共にドイツも訪れていたという。

 雑誌GQとのインタビューの中で、その時について「とても好感のもてる人たちとの、本当に楽しい夜だった」とクロースは振り返っており、「マンチェスター・ユナイテッドが思い描くサッカーのプランについて、たくさん話し合ったよ。そしてそれは僕自身、納得のいくものだった。ただそれと同時に、お互いについて人間としても理解を深めていったんだ」とコメント。

 そしてその結果、「僕たちは口頭の上でだけど、合意に達していた。次のステップとしては、僕たちが今度はマンチェスターを訪れて、現地を視察する手はずとなっていた。あのとき僕たちの子供は、7ヶ月の子が一人いただけだったし、引っ越しはそこまで複雑なものではなかったしね」とも明かした。

 だがその状況は突如として一変する。2014年4月に、そのモイーズ監督自身が解任となったのだ。そしてバイエルンと2015年まで残されていた契約延長に断りを入れたクロースは、最終的にはブラジルワールドカップで優勝を果たした後に、現在所属するレアル・マドリードへ移籍金3000万ユーロで加入することになる。

 「確かに、かなりのところまで迫っていた」とクロース。「あと少しで、僕はマンチェスター・ユナイテッドへと向かっていたことだろう。でも結局、そうなることはなかったんだけどね」ただクロース自身は「タラレバ」議論にとらわれることはなく、「はっきりといえる、唯一のこと」として、「仮にマンチェスター・ユナイテッドに移籍していたとしても、そこで僕がチャンピオンズリーグ3度の優勝経験を味わうことはできなかっただろうね」と語った。