先今季初の公式戦を目前に控え行われたこの前哨戦バレンシアとのテストマッチでは、バイヤー・レヴァークーゼンは改めて右サイドバックの問題点を露呈。ティン・イェドヴァイは大腿筋の問題により欠場しており、さらにレヴァークーゼンでは、ミッチェル・ヴァイザーが中足の打撲のため離脱、主将のラース・ベンダーも大腿筋に過度伸展を抱えたために、今週中のチーム練習復帰が見込まれているところだ。

 同じくレトソスについても木曜日からは再びチーム練習復帰の見通しとなっているが、ただベンダーに関してはおそらくリスクを避ける考えからボシュ監督は、イェドヴァイ、そしてパナギオティス・レトソスを3バックまたは4バックの右サイドバックとして思い描いていることだろう。ただレトソス自身も昨シーズンでは、2度の重い筋肉系の問題を抱えており、バレンシア戦では「いいプレー」でアピールしたとはいえ、今冬就任の攻撃サッカーを信条とするボシュ氏の考えの体現にはまだ時間が必要だ。

 しかしその時間を、果たしてここレヴァークーゼンで得ることはできるのか?20才のギリシャ代表DFにとって、再び自信を取り戻していくためにはそれなりの出場時間が必要となってくる。それでも今回のドイツ杯初戦アーレン戦で、むしろイェドヴァイ復調しそこで起用となれば、レトソスも移籍について考えるのではないだろうか?イェドヴァイ、レトソス共にCBを本職とする、4バックなら全てのポジションでプレー可能な選手だが、果たしてボシュ監督はどのようなプランを思い描いているのだろうか?