マディソンアベニューの店舗

写真拡大

 アメリカの高級老舗百貨店「バーニーズ・ニューヨーク(Barneys New York)」が、アメリカ合衆国連邦倒産法第11章の適用を申請したことがわかった。同社は1996年に一度破産しており、今回で2度目。

【画像をもっと見る】

 ニューヨーク・タイムズの報道によると、手続き申請の期間中に身売り先を見つけるまで、ゴードン・ブラザーズ(Gordon Brothers)とヒルコ・グローバル(Hilco Global)の2社により追加融資が行われるが、全米22店舗のうち15店舗を閉鎖する見通し。なお、収益の3分の1を占めると見られているマディソンアベニューの旗艦店は営業を継続し、閉店した店舗の在庫や人員を残りの店舗に移動させ、経営再建を図っていくという。

 破産申請については、先月から海外の複数のメディアによって報じられていた。破産に至った要因としては、アマゾンなどECの台頭、および不動産賃料の高騰などが挙げられている。特に1993年にニューヨークのマディソンアベニューにオープンした9フロアからなる旗艦店の賃料は、今年1月にテナント契約期間が切れ、オーナーであるAshkenazy Acquisition Corporationとの交渉の末、今年はじめの1,600万ドルから約2倍の3,000万ドル(約32億円)まで値上がりしたと報じられており、経営悪化に拍車をかけたとする見方が強い。不動産鑑定を行うコリアーズ・インターナショナルの調べによると、マディソンアベニューの平均希望売却価格は2015年と比べ23.6%上昇しており、98.33ドル/1平方フィートと、ニューヨークではパークアヴェニューに次いで地価が高い。なお、同じ通りに面した「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」の旗艦店も今年春に閉店している。

 バーニーズ・ニューヨークは、1923年マンハッタンの7番街17丁目にバーニー・プレスマンによって創業。60年代後半からスペシャリティストアへと転換し、ラグジュアリーブランドなどの取り扱いをスタート。ニューヨークのファッションカルチャーの発信源として親しまれた。日本では伊勢丹(現 三越伊勢丹ホールディングス)がマスターライセンスを得て、1989年にバーニーズ ジャパンが設立。1990年11月に日本1号店を新宿にオープンした。2015年にセブン&アイ・ホールディングスの傘下に入っており、米国と日本は運営が異なり資本関係はない。