ガル・ガドットが演じるのは1930年代から女優として活躍したヘディ・ラマー。オーストリア出身でチェコ映画『春の調べ』で全裸でオーガズムに達するシーンを演じたことで注目を集めた。当時女性の性を描いた作品はほとんどなく、アメリカでは上映禁止になっている。

その後ヘディは兵器製造業の実業家と結婚して映画界を引退。でもその後、ナチスドイツがオーストリアにも台頭してきたのでユダヤ系だったヘディはアメリカへ。ハリウッドで再デビューする。映画『同志X』でクラーク・ゲーブル、『美人劇場』でジェームズ・スチュワートと共演、セシル・B・デミル監督の『サムソンとデリラ』に出演し、人気女優になる。

ヘディが異色なのは女優としてだけではなく発明家としても功績を残していること。現在Wi-FiやBluetoothの技術にも取り込まれている、周波数に関する技術を開発したのも彼女。2014年には全米発明家殿堂入りも果たしている。

テレビ局「ショータイム」は先週、ヘディの人生をガル主演でドラマ化することを発表した。放送時期はまだ明らかにしていない。

ヘディの作品を見たことがない人もこの髪型に見覚えがある人もいるのでは? 映画『風と共に去りぬ』のヴィヴィアン・リーのセンターパーツのヘアにインスピレーションを与えたと言われている。後のハリウッド女優たちにも影響を与えたヘディ。ユニークなキャリアを持ちプライベートでは6回の結婚歴のある彼女をどう描くのか、ドラマの完成を楽しみにしたい。

text: Yoko Nagasaka