「1万円からの馬主生活」でおなじみのDMMバヌーシーは来年度より、印象が悪いだけの一般的一口馬主クラブになりますの巻。

バヌーシーは普通の一口馬主クラブになります!

昨日、僕の愛馬がデビューしました。近親馬にシンハライト(オークス)もいる名牝の家系にダイワメジャーをつけた期待の一頭・シンハリング号。調教では古馬1勝クラスとも遜色ない脚色を見せ、鞍上に迎えたミルコ・デムーロ騎手からは調教後に「素晴らしい能力がある」というお褒めの言葉もいただきました。大きな期待を持って見守るデビュー戦でした。

3日の新潟競馬第5レース、牝馬限定の2歳新馬戦。8月頭という早い時期にデビューにこぎつけるなど、過程は順調そのもの。馬格も474キロと十分なサイズ感があり、青鹿毛が美しく輝いています。レースを迎えてもカリカリするようなことはなく、パドックで騎手の頭を建物の屋根にブチ当てようとするようなところもありません。

落ち着いてゲートイン、そして出走。スタートはやや詰まった感じにもなりますが、道中は6・7番手を追走。位置取りは悪くなく、直線入って気合をつけ、さぁ間を割って突き抜けろ…というところまでいったのですが、そこからの加速がまったくつかず。ジョギングで1周まわってきてそのままゴールしたようなレースで6着入線となりました。

↓まぁ、これが栄光の始まりだと思って気長に見守ります!

距離が長かったかもしれない!(1600メートルだけど)

実はダート向きかもしれない!(可能性)

左回りが向いてないかも!(可能性)

いやーーーレースとしてはまったく見どころなく、競馬というのは改めて難しいなぁと思いました。いかにも走りそうだと思ってここまできていただけに、気配すらなく終わったレースには逆に驚くようなところも。ただまぁ、目標は1勝であり、そこから長く活躍してもらうことですので、叩いての変わり身を期待していきたいもの。正直まだ馬自身にも「レースをするぞ」「絶対に勝つ!」という意気込みはなかったように見えました。「何か、みんな走ってるなぁ」くらいの態度で。

このように楽しんでいる僕のバヌーシーライフですが、DMMバヌーシーという一口馬主クラブは曲がり角を迎えています。「1万円からの馬主生活」という触れ込みで始まったサービスは、次年度から1万円では始められない馬主生活になるのです。

バヌーシーの特徴であった「1万口分割(※分割することで1口あたりの価格が下がる)」は取り止めとなり、従来の5分の1となる2000口分割に変更となりました。僕が「これは走りそう、しかも安い!」と思って愛馬とした上記のシンハリング号が「1万円ポッキリ」というサービス価格であったにも関わらず販売口数が4000口にも届かなかったということで、「1万口に割っても完売しないな」とクラブが諦めてしまったのです。

さらに、「ポッキリ」という形態もなくなりました。これまでは「1万円ポッキリ」なら、それがすべてで何年何戦走ろうが以降の追加課金はなかったのですが、今後は「月々の会費」「飼葉代」などは別口で課金していくとのこと。もちろんこれまでも「ポッキリ」のなかにあらかじめ会費相当分と飼葉代相当分を先払いしていただけなのですが、ポッキリでなくなることで心理的負担は増しました。「駄馬が何年もダラダラと走る」みたいなパターンを、ニッコリ笑顔で応援とはいかなくなりますから。

その結果、来年度の販売馬を見ていきますと「1万円からの馬主生活」というのはなくなります。現在販売中の馬で最安価格となるのは、ソムニア2018の1口7000円ですが、これを買った場合「1口7000円」に加えて、2020年1月から月々の運用費として「飼葉代400円」「会費810円」などがかかるとのこと。2020年3月には持ち出しは1万円を突破し、新馬戦が始まる6月までの運用で15000円ほどになる格好に。そこからレースに挑みつづけると、未勝利でも約1年走ることになるので追加で15000円ほどかかり、都合3万円に。

「3万円からの馬主生活か…」

もちろん会費については所有馬・口数を増やすことで頭打ちとなりますので、他頭数所有であれば「実質ゼロ円」みたいな気分にすることはできますが、これまでと同じ価格で同じ体験をすることはできなくなります。「3万円ならニンテンドースイッチ買ったほうがよくない?」的な話も出てくるでしょう。

さらに、地味な改悪点として、これまでは「入厩直前」まで購入できたものが、次年度は「1月31日」までの購入に限られることに変更されました。これで馬の成長を見極めたり、入厩できるほどに成長したことや怪我がないことを確認してからの購入はできなくなり、より買う側のリスク負担は高まる方向です。

加えて、「感動の共有」として会員同士のコミュニケーションを増進していこうとする姿勢も消えてきています。「ダビスタ風のアプリは廃止してウェブで運営」「会員交流用の掲示板は廃止して運営からのお知らせを書き込むだけの場に」といった変更と、個人的な事情ですが会員向けパーティーに「応募者多数により落選(落ちるってパターンがあるのか…)」したことで、同じ馬を購入している同士以外の会員交流はツイッター等でやるしかないという状態に。

もちろん、これらの変更は「一般的な一口馬主クラブと同じになった」というだけのことですので、何も悪いことをしているわけではありません。しかし、同時にそれは「独自のいいところ」をすべて捨てたという意味でもあり、横並びになったときにバヌーシーを選ぶ理由というのもなくなりました。総じて言えば、バヌーシーは「代表の印象が悪いだけで、ごくごく一般的な一口馬主クラブ」になることとなったのです。

↓セレクトセールで注目馬を買いあさるみたいな姿勢もなくなり、つつましい身の丈購入に!


2000万円〜4000万円くらいの馬を買って、手堅く勝っていこうという姿勢!

夢を見るな、現実を見ろの路線!


一口馬主という遊びの敷居を下げ、一生懸命仕組みを勉強しなくても気軽に楽しめるようにすることで、競馬サークルにおいても独自の存在感を発揮し、競馬界の発展に貢献をしてきた「はず」のバヌーシー。その貢献には一旦区切りをつけ、背より腹の精神で堅実かつ普通の運営をこれからはしてまいります。来年度以降の購入は、慎重に他クラブとの比較検討をしてということになりますが、末永く活動していってもらいたいもの。僕の愛馬もこの先、5年・6年と走りつづける予定ですし、潰れてもらっては困りますから!でも、普通のクラブになるなら、普通のクラブで買ったほうがいい説!