東京・埼玉に展開する書店「ブックスタマ」(本社:東京都福生市)が店内に掲げている張り紙が、ツイッターで話題を呼んでいる。

「著作権について」と題された掲示物には、以下のように書かれている。

「お客様が本にお支払いいただいた代金の何%かが、『著作権料』という形で、著者の収入になります。
古本を買った場合は、その『著作権料』は一切発生しません。
つまり、古本を買っても著者の収入にはならないのです。
もし、お客様がある作家のファンで、その作家のことを応援しようと思っていらっしゃるなら、古本ではなく、『新刊本』を購入するよう、お勧めいたします」

掲示物の右下には「代表取締役 加藤勤」と書かれ、代表からの直接のメッセージととれる。

実は、この店舗では新品の書籍だけでなく古本も扱っている。にもかかわらず、古本を買うのをためらう人も出るかもしれないこの張り紙。いったいなぜ、そんなものを掲示しているのだろうか。

Jタウンネットは2019年7月29日、代表の加藤さんに意図を聞いた。

掲示は古本を扱う店舗だけ


「著作権について」(画像はブックスタマより提供)

ブックスタマは福生店に限り、中古書籍の買取と販売を行っている。掲示物は福生店のみ、2013年7月から掲示しているとのことだ。

なぜこのような掲示をしたのか。理由を加藤さんに聞くと、

「古書を買われるお客様にも著作権料のことを知っていただきたいという意図です。いろいろな立場の方がいらっしゃって、ある一方が正しいとか、ある一方を非難しようとか、そういう意図はありません」

とのこと。新刊と中古、両方を扱う店舗ならではの掲示だ。

ツイッターでは、中古書籍を扱う店舗でこのような掲示をしていることに対し、

「厳密に言うと印税かなって思いますが、古本屋さんがそういう啓蒙をしていることに感激」
「両方を手がけているからこの掲示になっているのだとは思います。でも他の古本店では見かけない掲示物なので本を作っている人たちに敬意を持っている良い経営者なのは確かですね」
「そういう仕組みであることを知らない人もいるでしょうから、掲示するのは面白いですね」

と、感心する声が寄せられている。