<7月27日にはニューヨークで、28日にはロサンゼルスで、銃乱射事件が相次いで起きている。ニューヨークでは、ブラで一命を取りとめた女性が話題になっている......>

ニューヨーク・ブルックリン区で、7月27日午後11時前、何者かが銃を乱射し、男性1人が死亡した。事件が起きたのは、同区ブラウンズヴィル地区という、市内でもいまだ犯罪率の高いエリアだった。

夏季に屋外で頻繁に開催されている「ブロックパーティー」という、日本の縁日のようなイベントが行われていた市民公園で、土曜日の夜ということもあり、家族づれなど2,000〜3,000人が集まって、食事や芝居などを楽しんでいた。また警官は100人体制で、警備が敷かれている中での出来事だった。2人の犯人がそれぞれ1つずつ拳銃を所持し、事件から1週間以上経過した今も、未だ犯人は見つかっていない。

殺されたのはギャングメンバーだった

報道によると搬送先の病院で死亡が確認されたのは、ギャンググループ「Bloods」のメンバーで、2009年にも銃で撃たれたことがあるがそのときは一命を取りとめたという。また過去に26回の逮捕歴があり。武器の不法所持で3年間服役し、今年1月に刑務所から出てきたばかりだった。

ブラで一命を取りとめた女性被害者

被弾したのはペイガンさんを含む、21歳から 55歳までの男性7人、女性5人、計12人だった。女性被害者の1人、ダニエサ・マードゥさんは地元メディアで驚くべき証言をし、話題になっている。

軽傷で済んだマードゥさんだが、その理由は、なんとブラジャーのストラップだった。「救急隊員によると、私に当たった弾がブラのストラップにひっかかった状態だったそう。あぁ神様、ストラップの厚みのおかげで銃弾が背骨まで到達しなかったなんて」と、マードゥさんはコメントしている。

カリフォルニアでも銃乱射事件が

アメリカではこの銃撃事件の翌日、カリフォルニア・ギルロイ市で行われていたフードフェスティバルでも、銃乱射事件が発生した。サンティノ・ウィリアム・レガン容疑者が銃を乱射し、子ども2人を含む3人が死亡、15人が負傷した。同容疑者はその場で射殺された。

Gilroy Garlic Festival shooting-ABC News

ニューヨークの事件はギャング絡みの抗争だったようだが、カリフォルニアの事件は無差別殺人のようだ。どちらにせよ銃を使った事件が後を絶たず、人々から深いため息が聞こえている。

安部かすみ