夏の髪や頭皮トラブルについて

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日本は四季があり、どの季節も髪やお肌のお悩みは尽きないものです。

その中でも、関心が最も高くなるのは「夏」で、実際に夏は紫外線が強いため、1年で1番髪や頭皮が傷みやすくなる季節なのです。

そこで、夏の髪や頭皮トラブル、その対策についてご紹介させていただきます。

夏の頭皮と皮脂の関係とは

夏は暑い、汗をかく、頭皮がべたつく…など、多くの方が自然に感じているこの現象。

ヘッドスパもやはり夏がとても人気のある時期で、定期的にヘッドスパをやる方でも、この時期だけ周期をいつもより短く来店される方も多いです。

多くの方が体感しやすいこの夏という時期ですが、夏は他の季節と比べて皮脂量が約2倍になり、5〜8gの皮脂が分泌されます。

通常より2倍出るわけですから、べたつきを感じるのは当たり前ですよね。

そしてこの皮脂が、酸化といって腐った状態で毛穴に詰まると、どうなるのか想像してみてください。

例えば穴に棒が刺さっていたとして、その穴に油分がついていると棒はすっぽと抜けやすくなりますよね。

つまり、穴というのは毛穴、棒というのは髪の毛と考えると、この時期の皮脂酸化の影響で抜け毛も必然的に増えていき、また酸化した毛穴は頭皮の臭いの原因にも繋がるのです。

地肌のベタつき・ニオイ

地肌のベタつきの原因は、紫外線により皮脂が酸化され過酸化脂質が発生してしまうことによるもので、これによりベタつきや匂いが出てきてしまい、更には毛穴を詰まらせて炎症・薄毛にもつながります。

そこでベタつきを抑えるのに最も効果的なのは、洗浄力が強すぎない、肌に優しいシャンプーを選ぶことです。

ベタつきはしぶとい脂汚れのような気がすると思いますが、洗浄力が強いシャンプーを使うと必要な皮脂まで奪い取ってしまい、夏でも炎症を起こして、乾燥性のフケが現れることがあるので注意が必要です。

トップがペタンコになる

また、紫外線により、地肌の弾力を担う真皮のコラーゲン繊維が破壊され、地肌の弾力を失うことで髪が立ち上がりにくく、倒れながら生えやすくなってしまいます。

それに気付かずに、横に倒れながらの生えグセがついたまま放置してしまうと、毛根自体の形が変わってしまい、生えグセが治りにくくなってしまいます。

そこで髪が根元から立ち上がりやすくするために、肌に必要な成分の、グルコサミンなどの栄養や保湿成分が多く含まれているシャンプーを使うと、地肌の弾力が戻り、立ち上がりがふんわりしやすくなります。

汗も原因のひとつなので、1日にかいた汗を夜のうちに洗い流すのも重要なポイントです。

紫外線でお肌にも髪にもダメージが

紫外線により地肌に活性酸素が溜まることで、新しく生えてくる髪もみずみずしさが失われ、まとまらない髪になってしまいます。

紫外線を浴びてしまうと、頭皮も髪も熱く感じて、手触りもパサパサ、ゴワゴワするように感じると思います。

実際に日焼けすることで、頭皮も硬くなり、髪の色も内側よりも表面が明るくなりやすくなります。

そこで、活性酸素を除去できるシャンプーやヘッドスパがオススメで、ビタミンB6などの栄養が入ったトリートメントで保湿すると頭皮も髪質もやわらかくなります。

夏のケアには、肌に優しいシャンプーと、保湿成分のたっぷり入ったトリートメントと、サロンでのヘッドスパがオススメです。

秋に抜け毛が増えるのは夏のダメージが原因?

さらに、夏に受けた紫外線の影響は2〜3か月後に出ることから、秋口の抜け毛が増えるのも夏が原因なのです。

秋口に抜け毛を増やさないために、夏のケアはとても重要になります。

夏の影響によるダメージを回避するには

夏=皮脂分泌によるべたつき、におい、抜け毛、この3大トラブルを回避するにはこの時期の適切なケアがお勧めです。

よく皮脂をしっかり取るシャンプーなども出ていますが、皮脂も取り過ぎは良くありません。

水分と皮脂のバランスがとても重要で、逆に皮脂を取り過ぎると乾燥し、それを補おうとしてまた皮脂が出やすくなってしまいます。

皮脂バランスをうまく調整するためにも、一度はきちんとプロの施術を受けることが間違ったケアにも繋がらず、改善していく近道になります。

頭皮の日焼けケアの重要性

昔からよく、髪の毛に太陽の紫外線は良いのか、悪いのかという議論があります。

紫外線というものは、肌も同様ですが、メラニン色素を壊したり、髪の毛を乾燥させてのツヤを奪ってしまったりします。

特に頭皮の皮脂が過剰に分泌され、ニキビやフケを促進させるのも紫外線は関係しています。

これらの原因となる皮脂は酸素や紫外線によって遊離脂肪酸などの毒性の物質にかわってしまうのです。

やはり適度な日光は必要だとしても、限度を超えて受けすぎてしまうと頭皮や髪の毛に対してダメージを受けることになってしまいます。

特に夏のように長い時間、強烈な日差しを受けやすい時期には、頭皮に対する日焼けケアを考える必要があります。

頭皮の日焼けケアの方法

帽子をかぶる

まず帽子をかぶる方法です。

昔から帽子をかぶるとハゲになるということが指摘されていますが、確かにあまりに長い時間、朝起きて外出して帰宅まで一貫して帽子を被っていると、逆に頭皮がむれて、不衛生な状態に陥ってしまうこともあります。

したがって帽子も適度に紫外線から身を守る程度のツールとして考えるのがいいでしょう。

「今日は日差しが強いな」「海に行くから海水浴の時間以外は、パラソルの下の日蔭に身をひそめよう」などそういった気配りが紫外線がもたらすトータルアタックを減少させることになります。

UVクリームを使う

帽子が嫌いという人もいるでしょう。

せっかくの外出や海水浴なのですから、帽子を被るよりもヘアスタイルをばっちり決めたいという人は、市販のUVクリームを頭皮に塗って紫外線をカットする効果を狙うのがいいでしょう。

特に髪の毛の分け目などはこのクリームを塗るだけで大きな紫外線カット効果をもたらせます。

その他の対処法

頭皮だけでなく、紫外線は髪の毛のツヤ(キューティクル)を奪います。

これは入浴時や洗髪のときにトリートメントで丁寧にケアすることで改善されます。

市販のトリートメントの中には、紫外線吸収成分などを配合したものも販売されているので、積極的に選ぶといいでしょう。

シャンプーのときも毛穴の皮脂が落ちるように適度に洗うことも心掛けたいです。

このように紫外線は髪の毛や頭皮に対して、有害な作用をもたらすこともあります。

しかし紫外線を必要以上に恐れることはなく、無防備にならずに適度に配慮して、頭皮を清潔に保つ努力を怠らなければ紫外線によって大きな被害を受けることはないでしょう。

太陽と仲良く付き合っていく事が大切です!