アイアンショットが生命線!(撮影:米山聡明)

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7月29日が20歳の誕生日。19歳最後の日となる28日に「センチュリー21レディス」で初優勝を挙げた稲見萌寧。イ・ナリ(韓国)、青木瀬令奈と並んで迎えた3日間で難易度5番目を誇る18番で残り130ヤードから9番アイアンで3mにピタリとつけて、念願の初タイトルをもぎ取った。
優勝インタビュー中に大粒の涙を流す稲見萌寧【大会フォト】

優勝インタビューでは「私のゴルフの生命線はアイアンショットなので、ファンの方にはそこを見て頂きたいと思います」とセールスポイントを話した稲見。言葉通り規定ラウンド数を満たしていないためスタッツのランキングには名前がないが、パーオン率79.6875%は1位のイ・ミニョン(韓国)を約3.6%上回る、ぶっちぎりの数字だ。

そのアイアンショットについてはこう話している。「普段からその週のダメなワンポイントを意識してスイングしています。それで大体いい感じで振っていけるのですが、スイングがダメでもフェースコントロールを大事にしていて、その部分である程度の方向性は出していけます」とたぐいまれな練習量で作り上げたスイングと天性のクラブコントロールの二段構えでバツグンの安定感を生み出している。

クラブにもこだわりが。「構えた感じ、見た目、打感、球の飛び方。全てが良くないと使えません。これらに関しては譲れないものがある」。選ばれたのはテーラーメイドの『P770』アイアン。ミスヒットに強い愛器も高いパーオンを後押ししている。

もう一つ気になるのはドライバーのシャフト。「資生堂 アネッサ レディス」でツアーに配布が始まったUSTマミヤの最新モデル『アッタス 11』を仕様。「今週はティショットが曲がらなかった。思い切り振っていけました」と最大の武器のアイアンにつなげる大きな役目を果たした。

また、「プレーオフなんて考えてなかった。ここで決める」と最後の3mのパットを決めたパターはオデッセイの『オーワークス ツアー ダブルワイド』。今季の開幕戦から使用しており、オデッセイの担当者によれば「稲見さんから、柔らかめの打感が合っています、とフィードバックをもらっています」と今季のここまでの快進撃を支えている。

【稲見萌寧のクラブセッティング(WITB=What’s in the Bag)】
1W:キャロウェイ エピックフラッシュ 10.5
(アッタス 11/5S/45インチ)
3W:キャロウェイ エピックフラッシュ(15度)
5W:キャロウェイ エピックフラッシュ(18度)
4U:テーラーメイド グローレF
5U:テーラーメイド グローレF
5I〜PW:テーラーメイド P770
W:ボーケイデザイン SM7(52度、58度)
PT:オデッセイ オーワークス ツアー ダブルワイド
B:キャロウェイ CHROME SOFT

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