ダメ男にハマる現実逃避ポジティブメンヘラ|ミオヤマザキのメンヘラ論 第五回【連載】

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こんにちは。「ミオヤマザキ」というロックバンドのボーカルをしていますmioです。
前回は、ダメ男とは?という話をしましたが、今回は女性に焦点を合わせて、ダメ男にハマる理由について考えてみました。

1度でも幸せを味わってしまったら抜け出せない「あいつはダメ男だよ」、「やめときな」って周りから言われているのに、なかなか諦めない女の子いますよね?
「絶対叶わないって分かってるんだけど…」って前置きをしてから相談をしてきます。
時にはどうとでも取れるようなノロケ話を聞かされる。そんな時、「もう勝手にせい!」って思ってしまいます。
でもそんな女の子たちの気持ちもわかる気がします。

女の子は1ミリくらいしかないような、というかほとんど勘違いに近いような望みでも全力で信じたいんです。でもダメだったときに傷ついていないフリができるように、こっそり自分にも相談した友達にも保険をかけるんですね。

相手に気持ちを伝えないことには前にも後ろにも進めないから、伝えたほうがいいに決まっているけど、「ウザがられないかな」って勘ぐってしまって言えないんです。だからまずは耐えきれなくなるまでひとりで悩んで、その後自分で自分を守りながら友達に話すしかなくなっちゃう。それが聞いている方からすると優柔不断に思えてしまう、というわけです。

そんな、はっきりしない状態でもらう女友達からの投げやりなアドバイスも、一人で当てのないハッピーエンドへの道筋を考えることも、大抵の場合マイナスな感情への着地しかしないです。だから、「ああもう死にたい」ってなるけど、それは彼のことを諦められないからこその「死にたい」って気持ちなわけで、希望さえ捨てられたら悩むこともないのに、どうやってもそれだけはできないんです。

女の子は私も含め、男性が思っているほど純粋潔白な子ばかりではないですから、「モテる男に抱かれた」って優越感や承認欲求も捨てたくないし、「彼氏かっこいいね」って言われたいから、この人と付き合えたら幸せ。って気持ちも多少あると思います。

でも、どんな理由でも、好きのひとつだと思うし、結局はシンプルに「彼のことが好き」と言えるのだと思います。

付き合っていないのにラブホに行った思い出だろうが、
一回の深夜の着信履歴だろうが、
「また逢おうね」ってニュアンスに捉えられるLINEのスタンプ一個だろうが、
なんなら、誰のことを言っているのかわかんないようなツイートですら、
全部私のことを言っているように思えて、なんだかもうわけもわからず「好き」だけが増幅します。

ちなみに、女の子って「この人とヤるかも」って思える人としかご飯に行かないから、もう2人で逢ってる時点で”始まって”ます。
ヤッてもいいよってポーズをとった女の子とヤるなら男はしっかり責任とってねということを強く訴えたいです。

「セフレ」なんて便利な言葉がありますが、こんな言葉の中に押し込まれてセックスする時だけ呼ばれる女の子でいたらダメです。

ダメ男っていう生物は、短文のLINEでホテルに呼ばれた時に女の子がどれだけ悩んでいるのか、そして結局呼ばれたホテルに行ってヤってしまう女の子の気持ちなんて全く考えていないハズです。だから都合のいい女に成り下がらないようにヤッたなら付き合ってよ!と強い気持ちを持って無責任なダメ男に迫っていきましょう!

そこで「めんどくせ!」ってなる男性と付き合ったらダメです(笑)。
絶対に不幸になりますから(笑)。

SEXっていうものは女の子にとって、とても大事で大切であるのと同時に、汚いことでも、重く考えることでもなくて。

でもそのSEXの中に愛情をたっぷり込めたいし、なんなら女性の方がリスク高いから、SEXするときは男の人もそれだけの覚悟を持ってね!って思っています。

ミオヤマザキの曲にSEXを挟んでの男性の気持ちの軽さと女性としての主張を考えうる限りポップに歌い上げた曲がありますので、悩んでいる方に一回聞いてもらいたいです(笑)。

女の子を大切にしろ!
黙ってコンドームをつけろ!
抱くならそれなりの覚悟を持って!

 
ミオヤマザキ「Hのすゝめ」
https://youtu.be/GKSsN1fOHOc

※年齢制限がかかっておりますので、もし見れない方は歌詞だけでもお楽しみください(笑)。
https://www.uta-net.com/movie/217959/

現実逃避するにはやっぱり男が一番付き合いたいけど付き合えない、逢いたいのに逢えない、そんなとき誰でもいいから優しくしてほしいなって思いませんか?

淋しいときって女友達と楽しめたら楽だけど、なかなかそうはいかないんですね。

「淋しい」という感情と一緒に「人肌恋しい」というか「何かに包まれて安心したい」みたいな、誰かを求めてしまう感情が湧いてきます。女同士では癒せないんですよね。SEXがしたいわけではないんですが……不思議です。

眠れないベッドの中でLINEのトーク履歴をさかのぼって、誰に連絡しようかなってめっちゃ探したりしたこともあります(笑)。

何度も言いますが、別にSEXをしたいわけじゃないんですね。
「うんうん」って話を聞いてほしいんです。
「あーそっか、辛いよね。今からいくよ。」って言われたいんです。

これをヤラしくなくできてしまう男性。
そうです。それがダメ男なんですね。

女の子もわかっています。この後家に来た男性と何が起こるかなんて。
それでも一瞬でも現実逃避できるから、それでもいいと思えてしまうんです。

女の子もこの人と付き合ってもいいかな。って少しでも思える人にしか連絡しないです。
なぜなら多分、ヤッたら好きになっちゃうことがわかっているからなのでしょう。

ダメ男を生み出すのも女、そして生み出されたダメ男にハマりに行っているのも女、ということなのかもしれませんね。

どこかにいるかもしれない白馬の王子様を夢みながらも、見つかるのかもわからない王子様を待ち続けるためには、数も打たないといけない。
1発撃って1発でヘッドショット(命中)は難しいですから(ワタクシ荒野行動にはまっております)。

だからたくさん恋愛するために、さらにいうとたった1回の失敗で全てを諦めてしまわないために、時には一時的な現実逃避であったとしても、メンヘラ感情のコントロールの手段として、「男」という術を持っておくのも良いかもしれません。

男性も女性も立場は違うけど、対等な立場で恋愛をするべきだと思います。
どちらかが一方的に相手をないがしろにするような愛の形で苦しむ女性(もちろん男性も)がいないように私はこれからも本音を吐き出してまいります。

最後真面目になりましたが、次はメンヘラの浮気について触れてみたいと思います。

-ミオヤマザキ プロフィール-
mio(Vo.)、taka(G.)、Shunkichi(B.)、Hang-Chang(Dr.)の4人組ロックバンド。
mioによる”男性は心拍数が上がり、女性は皆共感する”恋愛の陰を描いた歌詞と、圧倒的なライブパフォーマンスにより「ミオラー」と呼ばれる熱狂的なファンを獲得。
500万DLを突破したゲームアプリ「マヂヤミ彼女」はApp Storeで1位に。さらに、TVドラマ「SHIBUYA零丁目」やTVアニメ「地獄少女〜宵伽〜」などに楽曲が起用され、10代〜20代の女性を中心に支持を広げている。
2017年には日比谷野外大音楽堂でのワンマンを行い、O-EAST、ZeppTokyoなどの大規模ライブハウスを含む全国ツアーでは全公演ソールドアウトを記録。2018年にはパシフィコ横浜での公演を大成功に収め、2019年には日比谷野外大音楽堂・大阪城野外音楽堂2DAYSワンマンを行い、2020年1月11日に横浜アリーナでの単独公演が決定している。