空港で摘発された免税品のたばこ=市民提供

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(台北 23日 中央社)情報機関「国家安全局」職員が、約600万台湾元(約2000万円)相当の免税品のたばこを国内に不正に持ち込もうとしていたことが22日分かった。蔡英文総統の外遊を利用し、蔡総統の帰国に合わせてこれらの免税たばこを運び込む計画だった。財政部関務署(財務省関税局に相当)によれば、事態を事前に把握していた税関と法務部調査局により摘発され、たばこも全て押収されたという。

蔡総統は11日から12日間の日程でカリブ海4カ国を歴訪。22日昼に桃園国際空港に到着した。同署によると、この職員は出発前に免税たばこを購入し、総統の帰国に合わせて受け取り、国内に持ち込もうとしていた。

税関と調査局は22日、蔡総統が乗ったチャーター機が到着する前、これらのたばこを載せた車5台を空港で発見。蔡総統を乗せた車両の列の後に続いて専用の通路で空港を出ようとしたところを取り締まった。

蔡総統は同日夜、これらのたばこは全て国内で購入されたもので、外遊のスケジュールとの関連も一切ないとフェイスブックで説明。徹底的に調査するよう国家安全局に要請したとしている。

これを受け、国家安全局局長、彭勝竹氏が辞任した。

(呉佳蓉、葉素萍、蕭博文/編集:楊千慧)