(左から)レアル・マドリードMF久保建英、MFロドリゴ【写真:Yukihito Taguchi&Getty Images】

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現地メディアが激しいポジション争いの勃発を予想 「カスティージャでのプレーはジレンマ」

 レアル・マドリードは現地時間20日、インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)のバイエルン戦で1-3の敗戦を喫した。

 2019-20シーズンの対外試合初戦を落とす結果になったなか、評価されているのは日本代表MF久保建英とブラジル人MFロドリゴだ。レアルを専門に追うメディア「ディフェンサ・セントラル」では2人に注目し、激しいポジション争いが勃発するのではと見ている。

 試合はポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキのスーパーゴールなどもあり、レアルはブンデスリーガの絶対王者バイエルンに屈する形となった。しかし、そのなかで同メディアは「ロドリゴとクボは、試合で最も優れた選手のうちの2人だった」と後半に出場した2人を称賛するとともに、このように記している。

「ジダンはほとんどのプレーヤー、特に新人にプレー機会を与えた。ロドリゴとクボは試合を挽回するためのキーマンとなったが、逆転するには十分ではなかった。どちらも来シーズンに向けてルーカスとアセンシオの“交代要員”と見られたが、彼らはロドリゴとクボよりも低い水準のプレーだった」

 MFルーカス・バスケス、MFマルコ・アセンシオというスペイン代表クラスに比べて引けを取るどころか、好プレーを見せたと評価している。「ロドリゴはスタジアム全体を驚かせる素晴らしいゴールを決め、クオリティーを示した。クボは試合を通じて機敏かつ献身的だった。彼はチームメートにも印象を残すようなプレーを見せたし、ボールを奪いかすめる相手がいなかった」

 この2人が「カスティージャでプレーするための契約になっていることはジレンマ」とも記しているが、ジダン監督から見て「彼が念頭に置いている競争力の象徴」と捉えている。分厚い選手層を誇るレアルにあって、久保とロドリゴが台頭することになれば――レアル復権のスピードはより加速していきそうだ。(Football ZONE web編集部)