当確を決めた舩後さん(左)と山本代表

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参院選の投開票を迎えた、2019年7月21日。都内に設けられたれいわ新選組の開票センターでは候補者の当確が伝えられると会場は沸き、支援者らが祝いの声を上げた。

開票センターでの様子を、J-CASTニュース記者がレポートする。

「生産性で人間をはからせない世の中、その第一歩をみなさんがつくったんですよ」

開票センターに設けられた壇上にはスロープが設けられていた。

20時になり、選挙特番が始まってから約5分後のことだった。比例区で優先的に投票できる「特定枠」の第1位から立候補した、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の舩後靖彦(ふなご・やすひこ)氏(61)の当確がNHKで伝えられると、会場のいる支持者たちは立ち上がり歓声を上げた。会場は「わーっ」と沸き立ち、指笛も鳴っていた。

直後、山本太郎代表(44)が壇上に現れ、

「みんな、いま見た!? 舩後さん、当確ですって! みんなの力ですよ。これ世界で初めてじゃないですか。いやいやいや、これみんなの力ですかね、みんなの力ですかね。生産性で人間をはからせない世の中、その第一歩をみなさんがつくったんですよ。みなさんが。ありがとうございます」

などと支持者に語り掛けた。

その後、山本代表は、「舩後さんと私をつないでくださった方がいらっしゃる」として、舩後さんの介助者である女性を紹介。話を振られた女性は支持者から拍手で迎えられ、

「みなさんありがとうございました。夢みたいで...」

と言葉を詰まらせつつも

「ギネスブックに申請したら通ると思います。今後ともよろしくお願いします」

と呼びかけた。

再び、山本代表が「みんなでやっていきましょうね」と切り出すと、会場からは再び拍手が起きていた。

台風の目だけど「地上波ではほとんど流れない」

20時45分過ぎから始めたTBSとの生中継で、山本代表は

「そちらのスタジオでも台風の目と称していただきましたけれども、台風の目ではあるんですけれども、(れいわ新選組は)地上波ではほとんど流れない。旗揚げをするかぎりは政権をとる」

などと皮肉を込めながら、今後の意気込みを語った。

フジテレビとの中継を終えた山本代表は直後に、

「早くに自民党議員のトップぐらいの勢いで当確を決めた方をこれから皆さんにご紹介いたしたいと思います」

などと紹介すると、歓声と拍手が会場から起こった。山本代表は言葉を継ぎ、「世界初、ALSの国会議員、ふなごやすひこさんです」と言うと、車いすに乗った舩後氏が介助者とともに現れた。壇上に上がった舩後氏。「ふなごさんおめでとう」と祝福する声も上がっていた。

(J-CASTニュース編集部 田中美知生)