桜美林vs都立保谷

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2本の本塁打で都立保谷を圧倒!桜美林がコールドで準々決勝へ!

 ダイワハウススタジアム八王子の第2試合では、桜美林と都立保谷がベスト8を懸けて激突した。 試合は、4回戦の都立石神井戦で11得点を挙げた桜美林が、勢いそのままに打線が力を見せる展開となった。

 先制は3回、桜美林は無死満塁のチャンスを作ると、打席には4番の籾山哲哉が入る。 「チャンスだったので、初球からフルスイングするつもりで打席に入った」と語る籾山。真ん中付近に入ってきた変化球をフルスイングすると、打球はライトスタンドに飛び込むグランドスラムとなり、桜美林は一気に4点を先制。この1本で打線が勢いづいた桜美林は、ここから一気に畳みかける。

 4回に、1番・小林のタイムリーツーベースで1点を追加すると、4回には8番・金沢誠志に会心のスリーランホームランが飛び出しさらに3点を追加。5回までに8得点を挙げた桜美林が、試合を完全に支配した。

 投げては、先発のエース・斎藤敦也が安定感抜群の投球を見せる。斎藤は、決して突き抜けた特徴を持つ右腕ではないが、実力校のエースらしくピッチングが非常に上手い。時には技で、また時には力でバッターを押し切り、都立保谷打線に隙を与えない。斎藤の好投が桜美林の勢いに拍車をかけ、試合は桜美林のリードのまま進んでいく。

 少しでも点を返していきたい都立保谷打線だが、なかなか桜美林の齋藤を打ち崩すことが出来ず、5回に小野寺颯人のタイムリーツーベースで1点を返すのが精一杯。 都立保谷は最後まで斎藤のペースを崩すことが出来ず、試合はそのまま7回コールドの8対1で桜美林が勝利し、ベスト8進出を決めた。

 5回戦を突破した桜美林は、準々決勝で日大三と対戦することが決まった。先制の満塁ホームランを放った籾山は、日大三の好投手・井上 広輝と廣澤 優の二人を意識しつつ、準々決勝への意気込みを口にした。

 「相手のレベルも上がるので、当てにいったら打てないと思います。早めにトップを作って対応していきたいと思います」

 日大三と桜美林の準々決勝は、7月24日に明治神宮球場にて行われる予定だ。東京きっての実力校同士のがっぷり四つの戦いに期待したい。

(文=栗崎 祐太朗)

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