米フロリダ州パームビーチ(2017年4月15日撮影、資料写真)。(c)JIM WATSON / AFP

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【AFP=時事】米フロリダ州ウエストパームビーチ(West Palm Beach)市当局が、ホームレスの人々がおしゃれなイベント施設付近で寝泊まりするのを防ぐために、大ヒットした幼児ソングを大音量で一晩中流していることに対し、人権団体から批判が起きている。

 同市ではここ数週間、センテニアル・スクエアパーク(Centennial Square Park)のイベント施設、レイク・パビリオン(Lake Pavilion)付近で、単調なメロディーだが耳に残る「ベビー・シャーク(Baby Shark)」や「レイニング・タコス(Raining Tacos)」などの歌を夕方から夜明けまでけたたましい音量で放送している。

 これに対して人権擁護運動家からは、ホームレス問題の構造的な原因に取り組んでいないとの批判の声が上がっている。

 市の広報官はAFPの質問に書面で回答。耳について離れない歌を延々かけ続けるのは、ホームレスの人々に対して、レイク・パビリオンに「寄り付かないようにさせ」「利用可能なさまざまな方法を通じて、より安全で適切な保護施設を使用してもらう」取り組みの一つだと説明し、音量に関しては市の条例を順守しており、歌を流しているのも一時的な措置だと述べた。

 市と協力してホームレス問題に取り組む団体「ローズ・プレイス(Lord's Place、『主のいます所』の意)」は、自分たちならこのような歌をかけることはしないと主張。同団体のダイアナ・スタンレー(Diana Stanley)代表は、「重要なのは、もっと大きな問題から目をそらさないこと。それは、なぜ路上で眠る人々がいるのかという問題だ」と主張している。

「ベイビー・シャーク」は子どもたちが飽きずに聴きたがることから世界中の親と教師泣かせの歌だが、動画投稿サイトのユーチューブ(YouTube)でカラフルな動画と、曲に合わせてダンスをすることがブームになり、今年に入って米シングルチャート「ビルボード・ホット100(Billboard Hot 100)」入りも果たしている。

【翻訳編集】AFPBB News