ヨーロッパでのプレー続行を希望していた岡崎に興味深いオファーが届いたようだ。 (C) Getty Images

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 キャリアの岐路に立つ日本代表FWに、スペイン挑戦の可能性が急浮上だ。

 現地時間7月19日、スペイン・メディア『Sur Digital』が、同国2部のマラガが、日本代表FW岡崎慎司の獲得を目指していると報じた。

 2018-19シーズン限りで、15年8月から在籍したレスターを契約満了により退団した岡崎は、目下、新天地を探している。本人が欧州でのプレー続行を希望していることもあり、主な移籍先候補には、イングランドの2部に属するノッティンガム・フォレストやラ・リーガやセリエA、さらに長友佑都がプレーしているトルコのクラブなどが挙がっている。

 そんな経験豊富なサムライ戦士の獲得に乗り出したのがマラガだ。『Sur Digital』によれば、元U-21スペイン代表MFホセ・ロドリゲスとともに岡崎獲得に向けた交渉を進めており、オーナーのアブドゥラー・アル=タニ氏のゴーサインが得られ次第、「新たな一員となるだろう」と見られている。

 マラガは2012-13シーズンにチャンピオンズ・リーグでベスト8進出を果たしたこともあるアンダルシアの有力のクラブのひとつ。1年での1部復帰を目指した昨シーズンは、2部リーグで3位となって、昇格プレーオフで敗れていた。

 現在は2部とはいえ、昇格の有力候補であるマラガは、関係者にスペインでのプレーを希望していたこともあったという岡崎にとって、理想的なクラブと言えなくもない。

 さらに、日本のサッカー・ファンの関心がスペインに向いている点も、背中を押すかもしれない。今夏には久保建英がレアル・マドリー、安部裕葵がバルセロナと契約し、大きな話題を呼んでいる。今月14日には、その俊英ふたりとともにコパ・アメリカを戦った柴崎岳が、同じく2部のデポルティボへ移籍。1部では乾貴士(ベティス)がプレーしており、やる気をたきつける要素は十分にあるのだ。

 その動向について『Sur Digital』は、「あとはサインを待つのみ」とも報じており、不透明となっていた岡崎の去就が、ついに決着の時を迎えるのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部