7月21日、函館競馬場ではGIII函館2歳S(芝1200m)が行なわれる。

 このレースは今年最初のJRA2歳重賞。6月にデビューした2歳馬の中から、早くも”重賞ウィナー”が生まれることになる。今回は血統的視点からこのレースを展望してみよう。

 2歳の早い時期で1200mの短距離という条件から、それに適した血統を狙うのがポイントになる。リーディング上位の種牡馬でもハーツクライやステイゴールドのような長距離タイプの種牡馬の産駒は出走自体が少なく、結果も残していない。

 ディープインパクト産駒は2015年にブランボヌールが勝利しているものの、母の父がサクラバクシンオーというスピード配合だった。父馬だけでなく、母系の血にも注意が必要だ。

 そこでまず挙げたいのがビアンフェ(牡2歳/栗東・中竹和也厩舎)。同馬は姉がブランボヌールで、父キズナは現2歳が初年度の新種牡馬。現役時代はG菊本ダービー(東京・芝2400m)、G饗膾綰奸丙綽澄芝2000m)など芝1800m〜2400mの重賞を5勝した中距離タイプだが、キズナ産駒はすでに4頭が勝ち上がり、内訳は芝1200mが1頭、芝1400mが2頭、芝1600mが1頭と、短距離にも適性を見せている。


今年デビューの新種牡馬で目玉になっているキズナ

 キズナの母の父ストームキャットはスピードを伝える種牡馬なので、その血が生きているのだろう。その父ディープインパクトの仔はマイル以上の活躍馬が多いが、キズナの仔はそれよりも距離適性が短めになるかもしれない。

 ビアンフェは新馬戦こそ出遅れて2着に敗れたが、2戦目はスタート直後にスッとハナを奪い、稍重馬場ながら1000m通過58秒0の速めのペースで逃げて押し切った。函館2歳Sに入っても通用するスピードの持ち主と言える。逃げなくても競馬ができる自在性もあり、2度レースに出走した経験値もプラスに働きそうだ。

 続いて2番手にはレッドヴェイパー(牡2歳/栗東・安田隆行厩舎)を推す。G宜眈承楜念(芝1200m)を連覇した父キンシャサノキセキの産駒は2歳戦に強く、2016年のこのレースでもモンドキャンノが2着、2017年にはカシアスが勝利している。レッドヴェイパーは新馬戦を4角先頭からの押し切り。2着との着差はハナ差とわずかだったが、着差以上に余裕のある勝利だった。

 血統は、母の姉にG汽泪ぅ襯船礇鵐團ンシップ(京都・芝1600m)勝ち馬のシンコウラブリイがいる血統。いとこにはGIII札幌2歳S(札幌・芝1800m)勝ち馬のコディーノもおり、2歳戦にも実績のある牝系だ。

 穴に挙げておきたいのがリュウノゲキリン(牡2歳/栗東・牧田和弥厩舎)だ。父グランプリボスは、G議日杯フューチュリティS(中山・芝1600m)とGNHKマイルC(東京・芝1600m)の勝ち馬。産駒は芝の勝ち鞍がないが、その父サクラバクシンオーの産駒は2006年にニシノチャーミーがこのレースに勝利し、2008年のナムラミーティアをはじめ3頭が2着に入っている。

 さらに、姉ミキノドラマーは昨年のOPルミエールオータムダッシュ(新潟・芝1000m)など芝1000m〜1200mで4勝しているスピード馬。ミキノドラマーはサクラバクシンオー産駒ショウナンカンプの仔なので、リュウノゲキリンとは3/4同血となる。リュウノゲキリンはダートでの勝ち上がりだが、初芝で激走してもおかしくない血統馬だ。

 以上、今回はビアンフェ、レッドヴェイパーを中心に、穴としてリュウノゲキリンを狙ってみたい。