私たちはこれまでに散々、LINEやデートのHow toを学んできた。

しかし、やっとの思いでLINEやデートに漕ぎ着けても、失敗の可能性は常につきまとうのだ。

あんなに盛り上がったはずなのに、突然の既読スルーに予期せぬ別れ。 恋人同士になれたかと思ったのに、いつまでたっても一進一退を繰り返す関係性。そんな経験、無いだろうか?

男女の関係を次に繋げる方法を学ぶため、あなたに宿題を出していこう。

さて、今週の宿題は?




沙耶を一目見た瞬間、なんと可愛い子が来たのだと衝撃を受けた。しかも、スタイルまで抜群だ。

「春彦、見過ぎな」

友人に指摘され、慌てて目をそらす。

「春彦さん、ですか?初めまして、沙耶です。遅れてしまってすみません」

この日は2対2の食事会だったのだが、沙耶は仕事で少し遅れてきた。しかし、可愛い子だったら何時でも大歓迎だ。

「全然問題なし。お店の場所、すぐわかった?ちょっと入り口分かりにくくなかった?」

そんな会話から始まり、僕たちはお互いの仕事の話などで盛り上がる。沙耶は現在客室乗務員で、フライトで飛び回っていると知った。

「そうなんだ。すごいね」

一方の僕もエネルギー関連事業に携わっているため、海外出張も多い。

「じゃあ今度飛行機乗る時には連絡するね」

そう言って連絡先を交換し、僕たちは連絡を取り合うようになった。だが、2回目のデートまでは行ったのに、そこから先が途絶えてしまったのだ。


男の勘違いなのか?彼女も最初は乗り気だったのに・・・


宿題1:初デートの印象が悪かった??


出会いから約2週間。こまめに連絡を取り合っており、ついに僕たちは二人で初デートをすることになった。

事前に彼女のほうから“和食が食べたい”というリクエストがあったため、僕は張り切って恵比寿にある『恵比寿 米ル』を予約した。




だが店に登場した沙耶を見て、僕は思わず視線をそらしてしまう。

綺麗な肩があらわになった白のオフショルダーに、後ろにスリットの入っているデニムのタイトスカート。

あまりにも色っぽくて、どこを見ていいのか目のやり場に困ってしまったのだ。

「そんなにも見せて、大丈夫なの?」
「え??」
「ほら、肩とかも出ているし脚も出ているから・・・」

こんなにも気合を入れてデートに来てくれるのは、イコール僕への期待値も高いという解釈で良いのだろうか。

「あ、そういうこと?春彦さんって、お父さんみたい(笑)」

僕からの指摘に対し、ケラケラと笑っている沙耶。

彼女からしたらどうでもいいことなのかもしれないけれど、男からするとドキドキしてしまうし、それに“他の男に見られたくないなぁ”なんて思ってしまった。

しかし、沙耶自身はあまり気にしていなさそうだ。

なので、それ以上服の話はせずに、仕事の話題を振ってみることにした。(とは言え、デート中つい気になってチラチラと見てしまってはいたが・・・)

「CAさんの仕事って、大変そうだよね」
「まぁ大変といえば大変だけど、楽しいよ。春彦さんは、元カノとかに、CAいないの?」
「元カノに?いないよ(笑)」

急な質問に、思わず笑ってしまった。

「そっか、良かった。たまにCA好きで寄ってくる人がいるから、それは嫌なんだよね〜」
「へぇ、そうなんだ。まぁそれは確かに嫌だよね・・・」

そんな会話をしているうちに、お互いのこれまでの交際についての話になっていく。

「春彦さんは、前の彼女とどうして別れたの?」

どうしてだったのだろうか。3年付き合った挙句、何故か結婚まで駒を進めることができなかった。最後は、彼女のほうから別れを告げてきたのだ。

「フラれたんだよねぇ。理由はよく分かんないけど。沙耶ちゃんは?最後の彼氏は、いつまでいたの?」
「1年くらい前かなぁ。そこから、なかなか好きだと思える人に出会えなくて」
「そうなの?沙耶ちゃん、すごくモテそうなのに」

多分、男ならば沙耶を放ってはおかない。こんなに可愛くて明るい子だったら側に置いておきたくなるし、付き合いたいとも素直に思うだろう。

「俺がもし彼氏だったら、沙耶ちゃんのこと大事にするけどなぁ」
「本当に?嬉しい」

こうして、初デートは楽しく終わった。そしてこの初デート以降、僕たちの連絡頻度は更に増していった。

それなのに、沙耶は最後、僕の前からフッといなくなってしまったのだ。


イイ感じで関係が深まっていた二人。そんな中、春彦がやってしまっていたNG行動とは


宿題2:2回のデートで見切った理由とは?


なかなか彼女と休みが合わず、次のデートのチャンスに恵まれずにいたが、LINEはずっと続いていた。

例えば、沙耶がフライトでどこかへ行く時はこのように連絡をくれる。

-沙耶:今からドバイ行ってくるね!
-春彦:気をつけて!変な王族とかにナンパされないようにね(笑)


また、僕の方もきちんと連絡をするようにしていた。

-春彦:今家帰ったよ〜沙耶は?まだ外で飲んでるのかな?
-沙耶:私もそろそろ帰るところ(^^)
-春彦:夜道危ないから、気をつけて帰るんだよ。あと飲みすぎないように!帰ったら、ちゃんと連絡してね。
-沙耶:はーい⭐


まるで恋人同士のような会話だったし、かなり距離を縮めているつもりだった。しかし、2回目のデートで僕は何かしてしまったらしい。

2回目のデートの店は、最近“話題の店”としてたびたび耳にする『ALTRO!』にした。

沙耶は今回も、堂々と脚を出しており、思わず見入ってしまう。

「今日も相変わらず、脚出してるね〜」
「そう?膝上くらいだし、これは脚を出しているうちには入らないの♡」

そうかわされ、またしても視線をどこへ置いていいのか分からないまま、デートが始まった。

料理は至ってシンプルだが、じわじわと美味しさがこみ上げてきて、さすが旬な人気店だ。僕と沙耶は、カウンター席で食事を楽しみながら、近況を報告し合っていた。




「そういえば、来週友達とハワイ行くんだぁ〜」
「へぇ仕事で?」
「ううん、プライベートで」

友達って、誰なのだろうか。男?女?多分僕に話している時点で女友達だとは思うが、念のため確認してみた。

「ちなみに、友達って女?」
「もちろん。そうじゃなかったら、こうして春彦君に話さないでしょ(笑)」
「そっか、そうだよな。でも沙耶ちゃんと女友達だと絶対可愛いし、すごいナンパとかされそうだから気をつけてよ?」

水着姿の沙耶に、その女友達。周囲に男が群がってくる様子が、容易に想像できる。

「そんなホイホイついていくような女じゃないから、ご安心を♡」

こうして2回目のデートも楽しく終わり、“ハワイから帰って来たらまたご飯へ行こう”と約束をして別れた。



しかし、彼女がハワイに行っている間から連絡が急に途絶え始め、そして帰ってきてもう2週間以上経っているはずなのに、連絡は一切来ていない。

-春彦:もうハワイから帰って来てるかな?次、いつご飯行こうか。


だがこのLINEは見事に既読スルーされ、返信が来る気配すらない。

ハワイで好きな人ができた?それとも、やっぱりハワイは男と行っていたのか?あるいは、デート中に僕が何か失礼なことをしていた?

疑念と不安が入り混じりながら、沙耶からの連絡を待っている僕に、果たして返信は来るのだろうか・・・

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女はここが嫌だった・・・!!