優しい子どもに育つコツ!お手伝いをたくさんしてもらおう
「お手伝いしたい!」は人を助けたい優しさの始まり。どんどんしてもらおう
子どもに「お手伝いする〜!」と騒がれて困ってしまったという経験は、お母さんならあるでしょう。時間がない時に限って言う、どう考えても難しすぎることをやりたがるなど、お母さんからしたら「また今度ね」と言いたくなるのはもっともです。3〜4歳くらいでこの「お手伝いする〜!」がグッと増える時期があります。実はこの時期に思い切りお手伝いをさせてあげると、思いやりの心がぐんぐん育ち、優しさあふれる子になるのです。
生活スキルを上げるお手伝い。ダメ出しせず感謝を伝えるとやる気が持続する
もうすぐ4歳のKちゃんはお手伝いが大好きです。お母さんもできるだけたくさん経験させてあげようと、時間の許す限り手伝ってもらうことにしています。「じゃあ一緒に洗濯物畳んでくれる?」見よう見まねで畳んでもまだ上手にはできませんが、お母さんは指摘したりやり直したりはしません。「一緒に畳んでくれて嬉しかったわ、ありがとう」そんな風にねぎらってくれるのでKちゃんも嬉しくなり、どんどんお手伝いに励みます。
人の役に立つ経験が思いやりの芽を育て、やがて自信へと繋がっていく
人はもともと「人の役に立ちたい」という願望を持っています。その願望が形になって最初に現れるのが3〜4歳ごろの「お手伝いする〜!」なのです。ここで大人ができる限りお手伝いをしてもらい「ありがとう」と感謝することで、子どもの思いやりの芽がぐんぐん育ちます。すると5歳くらいで人の気持ちを考えて行動できるようになるでしょう。お手伝いは生活スキルを高めるだけではなく、思いやりを育てるチャンスなのです。
お母さんの「ありがとう」が人の役に立つ喜びを子どもに実感させる
子どもの思いやりの芽を育てるには、まずは本人がやりたいと言った時にできるだけお手伝いをさせること。そしてその都度感謝の言葉を伝えることです。子どもはお母さんの役に立てたという喜びを感じることができます。その積み重ねが経験としてストックされ、前頭葉が発達する5歳頃に自ら人に優しくする行動が取れるようになります。お手伝いをしてもらったら、お母さんは積極的に「ありがとう」と伝えて人の役に立つ喜びを経験させてあげましょう。
今日の1日1成長
お母さんの「ありがとう」で子どもの思いやりがぐんぐん伸びる!子どもの行動力も1成長、お母さんの伝える力も1成長。むらたますみ(文)さわどあさみ(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/