十文字の司令塔、藤田美優は長短織り交ぜたパスでゲームをデザインする。

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 夏の日本一を決める令和最初のインターハイ(全国高校総体)。男子の1回戦から2日後の7月28日に開幕する女子大会では、都道府県予選を勝ち上がった16校が8代目夏の女王の座を懸けてしのぎを削る。最終日に歓喜するのは優勝候補の十文字、日ノ本学園か、それとも下剋上を起こすチームが現れるか。
 
 ここでは高校サッカーダイジェスト編集部が厳選した大会の主役候補たちを紹介。チームに注目が集まるなかで、将来を嘱望される選手たちがどのようなプレーを見せるかもにも着目してみていただきたい。4回目となる今回は女子編だ。

沖縄インターハイを彩る“必見タレント”を編集部が厳選!〜FW編

【高校サッカーダイジェスト厳選/インターハイ必見タレント】
Part.4 女子編
 
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藤田美優
ふじた・みゆ
MF/十文字(東京)/3年
中盤の底からタレント軍団を操る。「サイド一辺倒でなく中央でも崩し、サイドチェンジも使いたい」とイメージを明かす。長短のパスを織り交ぜたゲームデザインは魅力的だ。
 
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長江伊吹
ながえ・いぶき
DF/藤枝順心(静岡)/3年/U-19日本女子代表
「順心史上最強」を目ざすチームの大黒柱。迅速な寄せと的確なカバーリングでリスクを排除するだけでなく、ゲームの流れに応じて攻撃の組み立てにも積極的に関与していく。
 
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高原天音
たかはら・あまね
MF/大商学園(大阪)/3年
昨季までは切り込み隊長を担ったが、主軸の今季は司令塔の大役を任されている。ピッチを俯瞰することで、プレーの幅を拡大させた高原の舵取りが、名門の浮沈の鍵を握る。
 
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蒲 琴梨
かば・ことり
MF/帝京大可児(岐阜)/3年
指揮官が1年時から期待を寄せてきた県内出身のアタッカー。これまでの“使われる側”から“使う側”に回って大化けか。パンチのある一撃で、チームに勢いをもたらしたい。
 
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山村あずき
やまむら
GK/柳ヶ浦(大分)/3年
ビッグセーブを連発する守護神。仲間を鼓舞し、的確な指示出しで隙のない守備網を形成させる。まさに“神の声”。「自分のパスからいい攻撃の形を増やしたい」と意気込む。

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佐藤美緒
さとう・みお
FW/暁星国際(千葉)/2年
今予選で10ゴールを決め、チーム得点王の活躍。湘南学院との3位決定戦では母校を全国に導く決勝点を挙げた。数少ないチャンスを逃さない決定力が魅力の2年生エースだ。
 
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桂 亜衣
かつら・あい
MF/神村学園(鹿児島)/3年
変幻自在のドリブルで相手を翻弄するチーム一のテクニシャン。果敢に中へと切り込むだけでなく、相手DFの警戒をまとめて背負いながら、周囲を活かす術にも長けている。
 
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原田和佳
はらだ・わか
MF/鳴門渦潮(徳島)/2年
小柄な渦潮の司令塔。味方の動き出しにピタリと合わせるパスに、ひと際センスを感じさせる。局面によっては自らのドリブルで打開もできる、相手にとっては厄介な才能だ。
 
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本多実夏子
ほんだ・みかこ
MF/作陽(岡山)/2年
春に攻撃的な位置を経験してスケールアップ。小気味良い仕掛けとショートパスで、攻撃にアクセントを加える。絶妙なポジショニングに定評があり、混戦で大仕事をしそう。
 
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古賀花野
こが・はなの
FW/日ノ本学園(兵庫)/3年
ポストワークに優れ、強烈な右足を誇る点取り屋。FWにコンバートされて半年あまりだが、ボランチとCBでのプレー経験を経て、戦術理解度が高まったと田邊監督も評価。
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木村華恋
きむら・かれん
FW/前橋育英(群馬)/2年
どれだけ狭いエリアでもすり抜けるドリブルは、まさに一級品。決定力も高く、今季の目標は「夏冬の全国大会で得点王」。単なるビッグマウスでは片付けられないタレントだ。
 
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藥師愛美
やくし・まなみ
FW/北海道文教大明清(北海道)/3年
昨季からエースナンバー10を背負う。ゴールとアシストの“両立”を目ざすが、「守備を
しっかりやってから自信を持っているプレーをやりたい」と、守備での貢献を忘れない。
 
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三井瑠奈
みつい・るな
FW/専大北上(岩手)/2年
左右両足でシュートを撃ち、どこからでもゴールを奪えるストライカー。東北大会ではテーマにしていた「強引なプレー」をピッチ上で具現化した。底知れぬ潜在能力を持つ。
 
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北沢明美
きたざわ・あみ
FW/開志学園JSC(新潟)/1年
瞬く間に攻撃の中軸となった北信越のニューカマー。長身を利して前線の基準点となり、
守備でも執拗なプレスで食い下がる。「素晴らしい環境で毎日サッカーができる」と本人。
 
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櫻庭琴乃
さくらば・ことの
FW/聖和学園(宮城)/3年
常盤木学園との県予選決勝で値千金の決勝点を挙げた。「ゴールの嗅覚が素晴らしい」と
は曽山監督。冬の選手権は直前の怪我で欠場したが、今大会はゴール量産を期待される。
 
 
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波照間瑞葵
はてるま・みずき
MF/コザ(沖縄)/3年
技術と戦術眼を兼ね備え、攻撃のスイッチ役となるボランチ。「学年が上がるごとに自覚や自信がついた。ここ一年で急成長している」と、屋宜監督の信頼も厚いキャプテンだ
 
構成●高校サッカーダイジェスト編集部