サッカー界でも欠かせないツールとなっているSNSだが、周囲の目に余るハマりようにデ・ロッシが噛みついた。 (C) Getty Images

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 ツールの発展により、SNSはサッカー界とも切っても切れない関係となっている。

 ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどのアカウントのフォロワー数が数千万人を超える選手やクラブも少なくなく、ピッチ外でのパーソナルな情報を流すことで、ファンとの距離は一段と近くなり、チケットやグッズの販売にも一役買っている。

 とはいえ、弊害もある。選手がプライベートな情報を発信することで、場合によっては、ファンやメディアの反感を買って“炎上”し、クラブが対応に追われるケースも少なくない。

 そんなSNSの活用について苦言を呈したベテラン選手がいる。元イタリア代表MFのダニエレ・デ・ロッシだ。

 昨シーズン限りで18年間に渡ってプレーしてきたローマを退団し、現在はアルゼンチンの超名門ボカ・ジュニオルスへの入団が囁かれているレジェンドは、英紙『Mirorr』の取材に応じて、とりわけ若手のSNS利用に強烈な言葉を浴びせた。

「試合前にインスタグラムでライブ動画を配信していたりするやつもいる。そんな選手を見つけたら、俺は野球のバットで歯をへし折ってやりたくなるんだ。『試合前なのに何やってんだ!』ってね」

 さらに、こう続けている。

「古めかしい考えなのかもしれないけど、俺がプレーし始めた20年前はそういったものは全くなくて、選手たちはピッチでのことに集中していた。だが、今やトップチームに上がってくる若手は皆、インスタグラムやツイッターをやっている。メッシよりもフォロワーが多いからってスター気取りなんだ」

 現在35歳と大ベテランの域に達しているデ・ロッシ。そのキャリアで酸いも甘いも経験し、スターダムをのし上がってきた男にとってみれば、SNSにハマり込む若手の振る舞いが信じられないのだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部