こんにちは!元アイドルでコラムニストの小川満鈴です。草食男子という言葉が使われ始めてから5年くらいになりますが、そもそも草食男子ってなんなのでしょうか? 一般的な解釈としては、性的な貪欲さがなく(少なく)、異性に対しても積極的ではない的な解釈ですよね。

草食男子ってそもそもなんなの?

「草食男子」と聞くと、「草食」と自分で言うことで「僕は清潔感があって、安心ですよー。いえいえ、確かに誘いましたが別にやましい下心なんてありませんよ〜」という雰囲気を私は感じています。まるで自分を可愛いパッケージに包んで、害がないように接近するための道具的な言葉のような……。

また、言葉は悪いかもしれませんが、モテない自分を隠したい、そしてモテないと見られたくない自分への「言い訳」のような気がどうしてもしてしまうんですよね……。特に「俺って草食なんですよねー」とか、他人から言われるならまだしも、自分で言ってしまう人には更にある種の「嘘臭さ」を感じる……。これをもし女性にたとえるならば、「私、結構純粋とか家庭的って言われるんですぅ〜」みたいな感じ。

これは持論ですが、こういう言葉を自分で言ってしまう人に限って裏側は真逆だったりします。人間は自分にない部分を欲しがって、そうなりたいと思う生き物ですので、この草食男子という言葉にはとてつもない「インチキくささ」をじとっと感じる筆者なのでした。

実際に私が遭遇した自称「草食男子」

私は仕事柄、色々な商業の方とお話する機会がありますが、最近こそ減ってきましたが、4、5年前はメディアにあっさりと影響された自称草食男子で溢れかえっていました。

ある男性向けのファッション雑誌のモデルさんにインタビューする機会があったのですが、もちろん見た目は世間で言うところの「イケメン」「男前」なんです。ですが、とにかく口を開くごとに「僕草食なんですよ……」と言う。男性モデルさんへのインタビューですので、そのインタビュー項目の中には服装で気をつけていることや、好きな場所、お気に入りの街などに加えて、どうしても「好きな女性のタイプ(もちろん同性も問題ありません)」を聞く流れになってしまうんです。が、そういう話になると、まあとにかく草食を持ち出す。

そんな男性モデルさんとの会話のなかで見えてきたのは、まあ言葉を当てはめるならば「八方美人」といいますか、「クールな俺」なんですね。

前項でも書きましたが、「僕は異性(同性でも)に性的な興味があまりないんですよね」というのがかっこいいと思っている謎の価値観。いわゆる逆の位置に属している、「肉食系男子」という言葉がありますが、そういう彼らに対抗したいのか、そういう「ガンガンいきまっせ〜俺たち!」みたいな存在に嫌悪感を覚えているのか、逆にそのタイプを意識している感がとにかくすごい。もうその「逆にいこう」みたいな部分が強すぎて、もうすでに「肉食系に」見えるくらい草食をアピールしてくるんです……。それなのに、「僕達草食系は肉食系みたいになりたいんですよね、羨ましいです」と本当は思ってもいないことを言って、ちょっと肉食系を下に見ている感じを出してくる……。

ではそういう彼らの本当の中身の部分の真実はどうなのでしょうか? 実は面白い実験を(結果的に実験になってしまった)しましたので後半結果をお知らせいたします!

草食男子は幻想だった?!

一見やさしそうに見える、自称草食男子に気を付けて! 〜その2〜に続きます