探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から紹介します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントについても語ります。

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今回の依頼者は、青山沙奈絵さん(仮名・40歳)。大手通信関連会社に勤務しながら4歳と5歳の息子2人を育てています。沙奈絵さんからは、電話で相談をいただきました。

「夫が浮気をしています。相手はガールズバーの女の子。自宅がある商店街にガールズバーができたときから、嫌な予感はしていたのですが、当たりました」

聞けば、お店に毎日のように行き、夫婦の貯金も目減りしているとのことです。

「これまでも私に育児のすべてを押し付けて、自分は仕事をしている。私は子供が生まれてから、飲み会も満足にイケていない。ホントは離婚したいのですが、子供には父親が必要。探偵さんに証拠を撮ってもらったら目が覚めるのかと思い、近くの探偵事務所に相談に行ったら、見積もりで500万円と言われました。いろいろ検索したら、こちらの事務所が安いとわかり、相談の電話をしました」

そこでお会いすることにしたのですが、小さな子供が2人いて横浜まで出てくるのが難しいとのことなので、私から出向くことにしました。

待ち合わせ場所の都内の喫茶店に現れた依頼者・沙奈絵さんは、スタイル抜群の派手な美人。サラサラのセミロングヘア、ぱっちりとした目、優しそうな口元……女子アナのような美貌に、周囲も圧倒されていました。子供が2人いて、しかも管理職とは思えません。しかし、よく見ると目の下にはクマができていて、着ているベージュのワンピースにも子供が付けたのでしょうか、たくさんの食べこぼしがあり、全体的に疲れている印象です。まずは、旦那様について伺いました。

「同じ年の夫とは、中学校の同級生です。彼は陸上部のエースで、私はガリ勉女子。私の初恋の相手だったので、10年前に再会したときは奇跡かと思い、私から押しかけるように結婚しました。結婚して分かったのですが、夫の人生のピークは中学校時代。Fラン大を卒業後、全然仕事が続かず、去年までは会社を転々としていました。見かねた義父が、1年前から自分たちが経営していた配管設備関連の会社を夫に継がせたのです」

どうしても子供が欲しいと言った夫は、妻が妊娠中にキャバにハマる

2人の息子は、不妊治療を経て、授かったと続けます。

「結婚してから数年子供ができなかったのです。地主の家の長男に生まれた夫は、『男の子が欲しい』と言い張り、調べたところ、夫に問題があることがわかった。そこで、治療に入ることにしたのです。あれだけ『欲しい、欲しい』と言っていたのに、子供が生まれてから、私にすべての育児を押し付けてくるんです。保育園の送り迎え、子供のお風呂なんかも全然手伝ってくれない」

旦那様の写真を見せていただくと、筋肉質な塩顔イケメン。美男美女のカップルなので、息子さん二人も可愛いです。

「夫は、私が妊娠中にもキャバ嬢と浮気をしていました。普通にモテるのに、大金をかけてキャバクラに行く理由を問いただしたところ、『なりたい自分になれるから』と言いました。前の浮気の時、夫は一流大出身の商社勤務という設定でお店に通っていたんですよ。根深い学歴コンプレックスがあり、現実から逃れられるのは、キャバだけなんでしょうね」

旦那様の行動を伺うと、依頼者・沙奈絵さんは旦那様のスマホのGPSの詳細な履歴を見せてくれました。

「夫はズボラですし、あまり物事を深く考えないので、私がスマホのGPSを設定しました。そのデータを解析したところ、火曜日と木曜日にガールズバーに行くことが多いようです。その後、女の子の家に行っているのでしょうか、ガールズバーから2キロほど離れたアパートに行き、朝まで動かないことがあります」

夫は学歴コンプレックスから、読みもしない本を大量に購入することも多々あった。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

わざわざスーツに着替えて、ガールズバーで夫が演じるキャラは、意外な人物だった…〜その2〜に続きます。