photo via Pexels

写真拡大

「2045年」という言葉を聞いて、これが何の年かすぐにわかるだろうか。経済のニュースをよくチェックしていたり、落合陽一さんのファンであれば、すぐに思いつくかもしれない。

◆あと10年であなたの仕事がなくなる?

 今回のテーマは、「AIと共依存していくために身につけるべきスキル」だ。「シンギュラリティ」という言葉を聞けば、「あっ!」と思いつくだろうか。2045年はシンギュラリティの年と言われており、AIが人間の知能を超えると言われている年だ。それによって、人間がいまやっている仕事の多くが奪われると考えられている。

 この「奪われる」という表現は賛否両論あるが、この人の恐怖心をあおる表現が、多くの人の注目を集める要因のひとつにもなっていると私は思う。AIに仕事が奪われると言われているが、2045年に向けて何か準備している人がどれくらいいるかと言うと、ほとんどいないだろう。

 筆者はいろいろな場所での講演の際にこの話を出すが、準備をしている人はこれまで数人しかいなかった。それもそのはずだ、2045年だと、あと25年後だろう。そんな先のことを考えて準備している人なんて希だ。

 しかし、最近では、2030年には日本人の仕事の49%がAIやロボットに奪われてしまうという発表があった。実はあと10年ぐらいで、あなたの仕事はなくなってしまうかもしれないのだ。

 もし、いま30歳なら、10年かけて身につけたスキルでバリバリ活躍しているはずの40歳のときには、あなたの仕事はなくなっているかもしれない。そうなると、意外にもうすぐじゃないだろうか。

◆AIには難しい「協調性」を身につけよう

 10年は人によっては長いように思えるかもしれないが、私からするとかなり短い。なぜなら、ひとつのスキルをマスターするには1万時間がかかる(1万時間の法則)と言われているからだ。

 あるスキルをマスターする習慣を、仕事中の4時間、毎月20日続けていても、約11年かかる。そうなると、あと10年かけてマスターできるスキルはひとつしかない。中途半端に「使えなくはないスキル」を身につけるだけなら1万時間もかからないだろうが、本連載の読者の方は薄っぺらいスキルを身につけたくて読んでくれているわけではないと願いたい。

 なので、今からマスターするスキルについては、慎重に選ぶ必要がある。AIができない、今後も人間が担い続けるスキルは何かと言うと、以下の2つだ。

創造性:芸術や哲学などの抽象的な概念を整理・創出するスキル

協調性:他者との協調や、理解、説得するためのスキル

 今回は、2つのなかで心理学と相関の強い「協調性」に注目していきたい。

◆コミュ力を上げるには3つの質問がカギに

 協調性とは、「KY力」という意味ではなく、コミュニケーション力と表現するほうが的確だろう。相手の気持ちを感じ取ったり、人の心を動かすスキルだ。

 そのための手法は、心理学においてさまざまなものがあるが、今回は、日常的にできるコミュニケーション力を高める方法をご紹介する。

 人が集まる場でも一方的な「伝える」はできるが、双方向的な「会話」ができなくて、黙ってスマホを触っている人を見かける。聞かれると何か答えるのだが、「あんまりこういう場は得意じゃないんですか?」と聞くと、「コミュ障なんで……」というのだ。これはすごくもったいないなと思う。

 そういう人には、「質問を3つする」という習慣を身につけてほしい。

 コミュニケーションは「相手に興味を持つ」というところから始まる。テクニック論的なコミュニケーションだと、相手の発言を繰り返す「バックトラッキン」などがあるが、土台となるコミュニケーション能力がないまま使ってしまうと付け焼き刃になってしまい、会話に疲れてしまったり、すぐに会話が終わってしまう。