<弱気シナリオが続く豪ドル/米ドル相場>中国景気減速、米中対立、’18年からのチャートでの下落トレンドなどの背景から、弱気シナリオを想定。’18年からショートでエントリーし、回転売買により大きな利益を獲得。米中融和姿勢が見られ、中国も金融緩和の影響かPMI(購買担当者指数)等の経済指標も予想外に良化した3月に「シナリオが崩れた」と判断して一時撤退。5月には再び米中関係が悪化しトレンド転換したが、今後のシナリオに確信を得るまでに至らず静観中

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 カリスマトレーダーが極秘テクニックを大公開。厳しい相場でも手堅く勝つサバイヴ流を直撃取材!

◆蓄積された研究からシナリオを組み立てる力が連続勝利を呼ぶ

 年間収支でプラスになる人のほうが少なく、3年連続でプラスなら相当の実力者だとされるFX。そこで9年もの長期間にわたって毎年プラス収支を出し続けているのが、Yuki氏だ。一体どうすれば、そんな常勝トレードが可能になるのだろうか?

「メインのスイングの場合、ニュースなどファンダメンタルズや相場心理に基づいて、自分なりのシナリオを立てます。あとは一般的なテクニカルで、なるべく有利なポイントで建玉と手仕舞いをするだけです」(Yuki氏)。

 しかし、為替ニュースをチェックしたり、テクニカルのパターンでタイミングを計ったりするのは、多くの投資家がやっていること。それでもYuki氏のように常勝できる人は少ない。そこには何か特別な秘密があるのか?

◆9年連続プラスの秘密は

「9年連続で勝てたのは正直運が良かった面が大きいと思いますが、とにかく研究を続けたというのはあります。私もFXを始めてから、2年くらいは負け続きでした。はじめて年間収支がプラスになったのが’10 年。その年の途中でブログ(為替研究所)を始めました。その際に、過去のチャートを見て何が起こるとどう相場が動くのかを調べ、また、その国の歴史、政治情勢、産業構造、将来予想はどうなのか等々、主要通貨ごとにかなり詳細に調べました。すると、何が起こると次どうなるかというパターンがある程度わかってきました。

また、英語で海外のニュースサイトを見るといった情報収集もしています。たとえば、昨年8月の“トルコリラ・ショック”ではやられましたが、その後は利上げも実施し、さらにエルドアン大統領も通貨安を恐れていること、諸外国としても本気でトルコに潰れられると困ること、市場心理も総悲観だったので、買いで入り、最終的には利益を出せました」

◆エントリーするのは「相当自信があるときだけ」

 ブログの記事をひとつ書くのに、週末を丸々使うこともあったとか。だが、その積み重ねが生きた記憶として頭に刷り込まれ、以降、「このパターン、見たことあるぞ」と思い描くシナリオの精度が上がっていったという。だが、それでもエントリーするのは「相当自信があるときだけ」だという。

「シナリオ実現確率が7割くらいのときだけエントリーし、実現確率が半々では勝負はしない。週に1回もエントリーしないこともよくあります」

 しかも、シナリオが崩れたと見れば、即時撤退。この自制心こそ、長年にわたって勝ち続ける最大のポイントだ。

<私の好きなトレード本>
『グローバル通貨投資 新興国の魅力・リスクと先進国通貨』(棚瀬順哉、日本経済新聞出版社)
「少し古いですが、各通貨のファンダメンタルズの基礎や特徴を学ぶのに最適な書籍です。とくに、ドル、ユーロ以外の通貨については、まとまった情報が少ないので役立ちました。また、テクニカル分析については、定番の教科書である『日本テクニカル分析大全』(日本テクニカルアナリスト協会、日本経済新聞出版社)のほか、『インターバンク流FXデイトレ教本』(小林芳彦、日本実業出版社)などを参考にしました。今でもたまに読み返すと、新たな気づきが得られます」(Yuki氏)

【Yuki氏】
友人に誘われてFXを開始。最初の2年ほどは負け続けて、100万円以上を負ける。以後、テクニカル、ファンダメンタルズ、相場心理を勉強し、シナリオ投資法を編み出す。ブログ「為替研究所」にて資産運用の一部を公開中。
投資歴 11年
スタイル スイングトレード中心
初期投資 30万円
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