「好きな人にはモテないんだよぉ」……女性405人に聞いた“私が浴びた自虐風自慢”

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「食べすぎてまた太っちゃった……。人生初の45 kg越えかも!」「彼氏の束縛が激しくて毎日電話くるから、全然遊べない」。

こんな自虐とみせかけた自慢、いわゆる「自虐風自慢」というのは、“いい人でいたい”女性が編み出した、処世術のひとつなのでしょうか?

■女性405人に聞いた! 「私が浴びた“自虐風自慢”」

Q. “自虐風自慢”をされたことがありますか?

はい(41.2%)
いいえ(58.8%)

20〜30代の女性405名のうち、「自虐風自慢をされたことがある」と答えた方は、41.2%。あれ、思っていたより少ないな……。まわりがピュアな心の持ち主ばかりなのか、それとも相手の自虐風自慢が巧妙でなかなか気づかないのか、はたまた回答者自身が自虐風自慢の常習なのか……。くわしく見ていきましょう。

◇「かわいくなりたい」と自撮りをSNSにアップ

「SNSで“かわいくなりたい”“スッピンが汚い”といいながら自撮りをアップ」(30歳/その他/事務系専門職」

【さゆり評】そもそもおブスの自覚があったらSNSに自撮りはアップしませーん。「そんなことないよ!」「かわいいよ!」のコメント誘発作戦ですよね? いつも抜かりなくスキンケアしてるの知ってるし、連写したなかで一番かわいい画像選んでるはずだし、加工も巧みで超ナチュラルだよ!

◇「ブランド財布」の「プレゼント」を愚痴る

「彼氏からシャ〇ルの財布をプレゼントしてもらったのはいいけど、大きくてバッグに入らない! ホントは自分の小さいヴィ〇ンの財布がいいけど、使わないと悪いし〜」(29歳/電機/技術職)

【さゆり評】彼に愛されている、彼が金持ち、自分も金持ちの3連発! 投稿者がなんて返したかも気になりますね。模範解答は「だったらそのシャネルの財布が入るバッグを彼におねだりしちゃえ!」かしら。

◇好きな人にはモテないんだよぉ

「タイプじゃない人にばかり声をかけられるけど、せっかくだから少しだけつきあってあげてるんだ」(25歳/学校・教育関連/その他)

【さゆり評】「モテる私」+「やさしい私」、なのに謎の上から目線が入っていて、あー、ややこしい!

◇要は巨乳、と言いたいのね

「胸が重くて肩がこるんだよね」(29歳/商社・卸/その他)

【さゆり評】出ました、巨乳自慢。いやもちろん、バストの大きな人にしかわからない悩みがあるのもわかりますよ。でもこの場合、なんて返せばいいの? 肩もめばいい? 「●カップ以上はかわいいブラがないんだよね〜」って、一度私も言ってみたいよ!

◇忙し〜、めんどくさ〜って、ミサワかよ!

「今週予定つまってるんだよね〜、めんどくさい」(24歳/商社・卸/事務系専門職)

【さゆり評】こんなリア充アピールが、自虐風自慢の真骨頂。仕事がデキるから頼られちゃう、人気者だから遊びのお誘いが多い、ですよね? これに「全然寝てないの」が入ったらアナタ、完全に「地獄のミサワ」ですよ。

■あなたはどうやって返してる? 自虐風自慢への反応3つ

こんな自虐風自慢をしてくる女性、あなたの身近にもいませんか? 内容としては、自分がデキる女だということ、人気者であること、モテること、美人なこと、スタイルがいいことなどが多く、たしかにストレートに公言するのがはばかられるネタではあります。

それでは、こんな自虐風自慢をされたとき、世の女性たちはどのように対処しているのでしょうか。多かった3つの対処法をご紹介します。

◇1.「へ〜、そうなんだ〜」と、適当に流す

ダントツで回答が多かったのがこちら。火に薪をくべることはせず、かといって冷水で消火もせず、テキトーな相槌(あいづち)や、笑って流したりする人が多いよう。

ただしテキトーすぎても、「ちゃんと聞いてる?」「私の話、つまらなかった?」と思われる可能性があるので、「へ〜、そうなんだ〜!」とほどよく同調しつつ、たいして共感もしていない、という絶妙なバランス感覚で、相手に不快感を与えず、うまく話を変えているようです。

◇2.普通にほめる

上司や先輩など、いい関係を築いておきたい相手には、ご要望に答えてしっかりほめて、好印象を与えるという人も多数。

ただ、ほめすぎはかえって逆効果になる場合もあるんですよね。いっそ、ほめたあとに自分の自虐をかぶせてみてはどうでしょう? 「私なんてスッピン汚いから〜」に、「そんなことないですよ! 私がスッピンをSNSにあげたら、みんなのスマホ壊れちゃいます〜」。自虐の倍返し、イヤミかしら?

◇3.あえてツッコんでみる

これは賭けですね。ハイリスクハイリターンですが、自虐風自慢とツッコミをセットで考えると、グッと心の距離が縮まるかもしれません。

モテネタに、「私なんて鉛筆しかモテないわ」、巨乳ネタに「デカメロン伝説かよ! 古っ!」。どうでしょうか。この人に言ってもほめてくれないどころか、寒いツッコミまでされてしまうと認識されれば、もう自虐風自慢してこなくなる可能性もありますよ。

■相手に合わせて無難に対処しよう

自虐風自慢をする人は、単に自慢してくる人とちがい、“自分をネタにしてまわりを笑わせよう”としているので、決して悪気があるわけではありません。ただそこに、自分のすごさを認めてほしい、ほめてほしいという心理がはっきりと透けて見えているため、素直におもしろいと受け止められないんですよね。相手が職場の人や、さほど親しくない友人だと、そのあとの関係性にも影響するから、むげにもできない、だからモヤモヤして、みなさん対応に苦慮しているわけです。

そんなときは、相手と今後どんな関係を築いていきたいのかを見きわめて、上記3つの対処法のなかから、ベターなものをチョイスしてみてください。

人間関係はおうおうにして面倒なものですが、よっぽどのことがないかぎり、上手につきあっていくことは大事ですからね。もちろん、あなた自身が“自虐風自慢キャラ”になっていないかもご注意あれ!

(文:吉祥さゆり/イラスト:河南好美)