顕在意識は氷山の一角に過ぎない。

写真拡大

 「潜在意識」という言葉、皆さんも一度は聞いたことがあると思います。自覚できてコントロールができるものが「顕在意識」、これは意識全体の中の5-10%しか占めておらず、いわゆる氷山の一角。残りの90-95%は自覚できてない「潜在意識」によるもの。

【こちらも】ここぞという時に活用! ビジネスパーソンのための業務集中術

 過去の体験や記憶・思考パターンによって作られている「潜在意識」によって捉えた事象に対し自動反応してしまい、無意識なうちに自分を守るシステムを作動させてしまいます。変化を起こすことがビジネスであるにも関わらず、「変化を嫌う」のが人間本来の潜在意識にあるプログラム。

 過去の失敗や危険を避けるあまり変化を恐れていては、望む結果を得ることは困難なままです。今回は制御が難しいように思える「潜在意識」のコントロールを活用したシンプルなテクニック、「アファメーション」をご紹介します。

■アファメーションとは

 アファメーションとは、簡単にいうと「自己暗示術」。思い描いている理想や望まれる結果を自分に信じ込ませ、効果的な目標設定を行うこと。「言霊(ことだま)」という言葉があります、

 古代日本において「言葉に宿っている」と信じられていた不思議な力のことで、発した言葉の通りに結果を現す力があるとされたもの。スポーツ選手が「俺は強い」と言葉と発して自分を奮い立たせて望む結果を引き寄せたり、逆に「負けたらどうしよう」と弱音を吐くと、本来は望まない結果を引き寄せてしまうというもの。

 潜在意識は、「自分が信じていることが正しい」と証明することに力を注ぐそうです。「信じる自分は愚かでない」と証明するため。まだ成功していないのに「私は成功した」と言い続けると、現実と願望のギャップの穴埋めをしたがるとのこと。アファメーションはそんな、脳や意識にある「つじつま合わせプログラム」をフル活用するテクニックです。

■具体的なやり方

 そんな、新しいゴールを脳にプログラミングする具体的な方法について、ご説明します。

1)どこを変えるか考える2)目標を書き出す3)目標を短い言葉にまとめる4)紙に書いて3回音読

 私は今、冊子作りの資金集めを目的とした「クラウドファンディング」をしています。そのことを例に挙げて見ますと、

1)どこを変えるか=「資金が無い状態をある状態に」2)目標=「クラウドファンディングで100万集める」3)短くまとめる=「クラファ で100万達成」4)書いて音読

 言葉にまとめる際は、「肯定表現」で且つ「現在形or過去形」にする必要があります。脳は「・・・無い」という否定表現を理解できないそうです。そして、脳は現在の状態しか認識ができないため、例で挙げると「100万集まっているor 100万集めた(という成功した今の状態)」と表してあげる必要があります。

 私は、アファメーションを新年(1月)から継続して毎日行うことによって、望んでいたビジネスパートナーと出会うことができました。お金も手間もかからない手軽な自己変革術ですが、継続すれば効果は現れます。皆様も是非とも実践してみてください。

執筆者プロフィール

福島 だいすけ 
コミュニケーションデザイナー/半農ライター/古民家 宿 経営
埼玉県比企郡ときがわ町在住。吉本興業、名古屋テレビで、WEB・イベントを活用したファンマーケティング事業を担当。その後、東日本大震災を契機に医療業界へ転身し、病院や医療クライアントと患者を繋ぐメディアの立ち上げや編集に従事。

2016年独立。「表して、つなぐ」コミュニケーションデザイナーとして、自治体や地元企業の地域課題解決事業を、起業支援施設と連携して推進。2018年8月より古民家を改修してインバウンド向けの宿泊事業を開始。