なかなか梅雨明けが来ず、雨で肌寒い日が続いていますね。しかし、これから徐々に気温が上がっていくとのこと。夏を楽しむためにも、体調には気を付けたいところ……。今回は、栄養満点の「ネバネバ食材」をご紹介します。


旬のオクラでお腹の調子を整えよう!

アフリカ東北部が原産地と言われているオクラが日本にやってきたのは、江戸時代末期のこと。当時は独特な香りやぬめりから、一般には普及しませんでした。日本に普及し始めたのは、昭和時代に入ってからです。今では健康に良い野菜として人々に注目されています。
■オクラに含まれる栄養素
オクラに含まれるぬめりの成分はガラクタン、アラバン、ペクチン、といった食物繊維で、ペクチンは整腸作用を促しコレストロールを排出する作用や便秘を防ぎ大腸ガンを予防する効果があると言われており、生活習慣病の予防にもうってつけです。
ちなみに、この独特のぬめりがオクラの良さではありますが、水溶性繊維は茹ですぎてしまうとぬめりがとれてしまいます。オクラを茹でる際は、少し硬めに茹でるといいかもしれませんね。


納豆には五大栄養素が含まれている?

古くから日本で食されている納豆は、弥生時代には既に誕生していたのではないかと言われるほど歴史のある食べ物です。納豆という言葉が初めて出たのは、平安時代のこと。その語源には諸説ありますが、お寺の納所(なっしょ)という場所で作られていたことから「納豆」と呼ばれるようになったと言われているようです。
■納豆に含まれる栄養素
納豆はとても栄養価が高く、私たちの身体には必要不可欠な5代栄養素が含まれているんだとか。五大栄養素とは、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルのことです。納豆のもととなる大豆にもたくさんの栄養素が含まれていますが、発酵させて納豆にすることによって、増加する栄養素もあります。そのひとつであるビタミンB2は、脂肪の燃焼を助けたり、動脈硬化の予防効果もあるんだとか。
納豆のネバネバは、アミノ酸の一種であるグルタミン酸と、フラクタンという糖によってできています。三大うま味成分の一つとして知られるグルタミン酸には、胃壁を守る効果や、老廃物などの毒素の排出を促す効果があります。納豆のネバネバにも栄養があるとは、驚きですね。


山芋は「山のうなぎ」?

長芋や自然薯など、様々な名前で呼ばれている山芋。漢方にも使われる山芋には豊富に栄養素が含まれており、「山うなぎ」とも呼ばれているんだとか。他にも、東北や関東の一部地域で無病息災の願掛けとしてとろろご飯を食べる風習があるなど、昔から山芋が人々にとって大切な食べ物だったことがうかがえますね。
■山芋に含まれる栄養素
山芋は生で食べることができる珍しい芋類です。また、山芋にはコメなどのデンプンを分解することのできるアミラーゼなどが多く含まれているため、消化作用があり栄養の吸収を手助けしてくれるんだとか。
食欲の落ちてしまいがちな夏にはうってつけの食材ですね。
他にも、山芋には食物繊維が豊富に含まれており、便秘の改善や胃潰瘍予防の効果も期待されます。サラダにしたり、すりおろしてとろろご飯にして食べるといいかもしれませんね。

<参考・参照サイト>
旬の食材百科辞典
わかさ生活
だるま納豆
mizkan
株式会社ヤマダフーズ
JAグループ(ヤマノイモ)
オリーブオイルひとまわし
あっぱれ本通り