驚きの帰塁を見せたフェルナンド・タティスJr.【写真:Getty Images】

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今季ブレークのタティスJr.が驚きの帰塁で話題「どうやったらこんなことが可能に…」

 米大リーグで牽制で飛び出した一塁走者が曲芸的な避けで一塁手のタッチをかいくぐり、帰塁するというシーンが発生。今季、スポットライトを浴びでいる20歳超新星が演じた驚きの場面をMLBが動画付きで公開すると、「どうやったらこんなことが可能なんだ」「野球界で最も人を楽しませる選手」「彼は信じられない」などと反響を集めている。

 あっと驚くプレーで話題を呼んでいるのは、パドレスのフェルナンド・タティスJr.内野手だ。14日(日本時間15日)のブレーブス戦。初回先頭、内野安打で出塁すると、今季14盗塁をマークしている俊足はセットポジションに入った右腕ソロカの後ろで大きくリードを取った。しかし、絶妙な間合いで牽制を入れられ、まんまと飛び出してしまった。

 一度は二塁へ向かうが、挟まれて再び一塁へ戻り始めた。せっかくのチャンスをあっというまにフイにしてしまうのか。本拠地からため息が漏れたが、ここからが凄かった。意を決して一塁へ全力疾走。一塁をカバーした投手のソロカがボールを受け取り、タイミングは悠々アウトに思われたのだが……。

 タティスJr.はタッチに来たグラブを避け、背中を反らすようにして足だけを伸ばし、最後はグラウンドに倒れ込みながら、ベースを踏んだ。勢い余ってベースから足が離れたが、すぐに手でベースを触る。なんと判定はセーフ。超人的な反応と曲芸的な身のこなしでタッチをほんの数センチで避けていたのだ。これには一気に球場から喝采が沸き起こった。

驚きの声が続々「どうやったらこんなこと可能なんだ」

 帰塁した後はどや顔でセーフのポーズを取って沸かせたタティスJr.。MLB公式インスタグラムは「フェルナンド・タティスJr.は終わりのないハイライト」とつづり、実際のシーンを動画付きで公開。目の当たりにした米ファンからも反響が寄せられていた。

「彼はいつかリーグ最高の選手になるだろう」
「これは印象的な“避け”だけど、良くないベースランニングでもある」
「どうやったらこんなこと可能なんだ」
「野球界で最も人を楽しませる選手」
「彼は信じられない」
「25歳以下で最高の選手だろうね」

 コメント欄では驚きの声が続々。さらに、ゴーグルのような派手なサングラスに特徴的な手袋も相まってか、「なんで彼はフロゾンみたいなんだ?」と「Mr.インクレディブル」のキャラクターになぞらえる声もあった。

 タティスJr.は今季メジャーデビューしたばかりの20歳。カージナルスなどで活躍したフェルナンド・タティスを父に持ち、この試合前まで出場58試合で打率.339、14本塁打、33打点と大ブレーク中。この場面は後続が倒れ、得点に結び付くことはなかったが、遊撃手としても抜群の身体能力を見せる超新星は注目しておいて損はなさそうだ。(THE ANSWER編集部)