ロッテの種市篤暉[撮影日=2019年2月8日]

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 ロッテの種市篤暉が15日、西武との二軍戦に先発し、3回を0安打、7奪三振無失点に抑えた。

 『細菌性胃腸炎』で5日に一軍登録を抹消された種市は、この日が胃腸炎後、初めてのマウンドとなった。「立ち上がりはストライク先行でいけるように、ゾーンで強いボールで勝負しようと思って投げました」。初回は先頭の水口大地を一ゴロ、2番・斉藤彰吾を中飛、3番・山野辺翔を空振り三振で、わずか10球で終えた。

 圧巻だったのは2回。先頭の戸川大輔をストレートで空振り三振に仕留めると、続く愛斗も空振り三振、6番・西川愛也も三振とこの回、3つのアウトを三振で奪った。特に戸川から空振り三振を奪った低めのストレートは素晴らしいボールに見えたが、種市本人は「う〜ん。低めにいっていたので空振りしてくれたと思います」と今ひとつ物足りなく感じたようだ。

 3回も先頭の山田遥楓、続く呉念庭から三振を奪い、初回の3番・山野辺から6者連続三振となった。斉藤誠人に四球を与えたが、最後も水口を空振り三振に抑えた。

 種市は6者連続を含む7奪三振を奪ったが、「逆球も結構あったので、たまたまだと思います」と振り返った。

 変化球についても「スライダーは全然でしたね。1ボール、2ボールからスライダーを空振りしているんですけど、一軍では振ってくれない。そこは助けられたと思います。コントロールしきれていないと感じました」と反省の言葉が並んだ。

 また、この日はファームでの登板だったこともあり、「自分で技術的に意識してみたいことは試したりしました」とファームの登板だからこそできることを行った。

 今後に向けて種市は「次の試合に向けていい準備をして、技術的にもレベルアップしていけたらと思います」と意気込んだ。

▼ 種市の投球

【1回】(10球 / 10球)

水 口 一ゴロ

斉藤彰 中 飛

山野辺 三 振

【2回】(16球 / 26球)

戸 川 三振

愛 斗 三振

西 川 三振

【3回】(22球 / 48球)

山 田 三振

呉念庭 三振

斉藤誠 四球

水 口 三振

取材・文=岩下雄太