アブドゥ・ディアロがわずか1年間の在籍のみで、ボルシア・ドルトムントを後にすることになりそうだ。23歳のフランス人CBは、今夏に行われる米国ツアーには帯同せず、パリにてメディカルチェックを受ける模様で、無事にクリアとなった場合には、元ドルトムント指揮官トーマス・トゥヘル氏率いるパリ・サンジェルマン入りが確定する。

kickerが得た情報によれば移籍金額は3200万ユーロで、さらに出場試合数により200万ユーロのボーナスが加味される見通し。なお昨夏に1.FSVマインツから2023年までの契約で獲得した際には、ドルトムントは移籍金として2800万ユーロを投じていた。

ただし30歳となったマッツ・フメルスの復帰を決断した時から、ドルトムントがセンターバックの人員削減に着手することは明白であったことであり、現在の状況でもフメルスに加えザガドゥ、トプラク、バレルディ、アカンジ、さらに昨季後半戦では主にCBとしてプレーしたヴァイグルも控えているところだ。

なおディアロは今季ブンデス27試合に出場してkicker3.09をマーク。しかしながら本職であるセンターバックでの出場よりも、左サイドバックで起用されることが多かったことから「僕たちは同じビジョンを思い描いているのか、話し合う必要があると」と、仏紙レ・キップにディアロ自身がコメントし、パリ・サンジェルマンについて「素晴らしいプロジェクトだ」との見方を示していた。

これによりフランスU21代表CBは母国へ戻ることになり、フメルスとアカンジを筆頭に、ザガドゥが3番手に。またヴァイグルも残留するとみられ、トプラクはすでに移籍を望まないシグナルをみせている。ただバレルディについては実戦経験を積ませることから、レンタルでの移籍が考えられるだろう。

ドルトムント、3度目の米国ツアーへ


その一方でドルトムントは月曜日から米国ツアーへと出発。”1909%フットボール”をスローガンに7月15〜21日にかけて行われ、7月17日にはMLSのシアトル・サンダースと、7月21日には長年にわたりドルトムントの監督をつとめた、現リヴァプール指揮官ユルゲン・クロップ氏との対戦が実現する。